政権に入るに際して、社会民主党に望みたいのは、拉致問題に対する姿勢と、調査総括である。 拉致問題発覚後、社会民主党はすさまじい非難に晒された。それにはむろん理由があった。 朝鮮労働党と友党であり、日本国内にあって彼らの立場の代弁を行ってきた。拉致問題の存在を否定してきたばかりか、被害者家族の訴えに耳を傾けず、右翼扱いしてことたれりとしてきたのは社会民主党である。 この党の存在が、より早期にこの問題を広く国民に知らしめるうえで妨げとなったことは疑うべくもない。 今、拉致問題は一向に解決の道筋が見えぬまま、風化しつつある。 社会民主党と聞いて、拉致問題のことを思い出す人がどれだけいるだろうか。 拉致問題に対する取り扱いは社会民主党の明白な汚点であった。であればこそ、これについて社会民主党は党の見解と反省を繰り返し、明確に表すべきである。 社会民主党のホームページから、その見解を見出すのは難しい