日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会(教研集会)をめぐり、グランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)が組合員の宿泊予約を取り消し、会場使用を拒んだ問題で、警視庁は、法人としてのプリンスホテルと渡辺幸弘社長(61)ら幹部4人を17日にも旅館業法違反(宿泊させる義務)の疑いで書類送検する方針を固めた。 保安課と高輪署などによると、プリンスホテルと渡辺社長らは07年11月、日教組が08年2月2日から同ホテルで開く予定だった教研集会の全体集会の契約を、正当な理由がないのに解除した疑いがある。その結果、集会は中止せざるを得なくなり、51年に始まった日教組の教研集会が初めて中止になった。 旅館業法は、宿泊しようとする者が伝染病などにかかっていると明らかに認められる場合や、違法行為、風紀を乱す行為をする恐れがある場合、宿泊施設に余裕がない場合を除いて宿泊を拒めないと定めている。違反した場合、5