活字と組版に関するmojiuraのブックマーク (8)

  • 今井直一「活字書体と読み易さ」の時代背景 - 日本語練習虫

    和文活字の可読性について、昭和十八年の『印刷雑誌』に、今井直一が「活字書体と読み易さ」と題する記事を残してゐる*1。これは、昭和二十四年に出された今井の単行『書物と活字』第五章「和文活字の読みやすさ」の基になったもの。 Readability(可読性・読みやすさ)、Legibility(判別性・見わけやすさ)といった概念は、当時の欧文活字かぶれによって邦の活字界にもたらされたモノの見方なんだども*2、当時はスノビズムに留まらない実際的な必要性があり、今井は「活字書体と読み易さ」を次の文句で書き始めてゐる。 近年視力保健に対する一般の関心が昴り昂り、近視予防の方法として、書籍雑誌に関して改善の諸方策が講ぜられつゝある。 今井の記事は『『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史』(asin:4870851911)にも収録されてゐるんだども、印刷図書館国会図書館の双方で昭和十年代の『印刷

    今井直一「活字書体と読み易さ」の時代背景 - 日本語練習虫
    mojiura
    mojiura 2009/07/13
    昭和の前半のころの「読み易さ」「可読性」に関する話題。
  • 吉岡のサンヤツ | daily-sumus

    某氏より御教示いただいた「サンヤツ」広告。サンヤツは新聞紙の第一面下部の書籍広告のこと。タテ三段分のスペースを八等分したところからそう呼ばれる。これは森田誠吾編『三段八割秀作集』(精美堂、一九七二年)に収録されている筑摩書房のサンヤツ。某氏いわく吉岡実作であると。 《この『三段八割秀作集』には筑摩書房の作例も8紹介されているが、いずれも活字の構成の巧みさで抜きんでている。制作者名は宣伝課としか記されていないが、私は氏の数々の装幀の活字扱いから吉岡の作品と見た。》 たしかにかなり凝った文字組みだ。吉岡実の装幀はセンターが基である。そういう意味ではこのサンヤツもタテの中心線を強く意識した構成になっている。たとえば「明治文学全集」の利き具合にシビレル。 ÷ 昨日の『新文学』の表4広告。「強力メタボリン錠」、これは疲労回復のビタミン剤。昨今話題のメタボすなわちメタボリックシンドローム(英 me

    吉岡のサンヤツ | daily-sumus
    mojiura
    mojiura 2009/06/16
    新聞広告の「サンヤツ」。「タテ三段分のスペースを八等分したところからそう呼ばれる」。「三段八割」とも。
  • 昭和30年頃の少年漫画誌アンチゴチ化について - 日本語練習虫

    誠文堂新光社『アイデア』誌に連載され後に『組版/タイポグラフィの廻廊』(asin:4834400980)に収録された、府川充男さんと小宮山博史さん、日下潤一さんの鼎談「仮名と書体を見る眼」の中で、進行役(たぶん編集部の中の人)からマンガのアンチゴチについて話を振られた府川さんが、かうした話をされてゐた(『タイポグラフィの廻廊』154-156頁)。 漫画の吹出しの今のスタイルは、『少年マガジン』と『少年サンデー』を大日印刷が印刷していたのが大きな要因になって定着したんだと思いますね。ゴシック+アンチックはたぶん大日のハウス・スタイルだったんですよ。漫画の吹き出しのネームは、昔は色んな種類があって、和文タイプの清刷をそのまま切って貼ったりしているものが多かった。吹き出し全部が教科書体で組まれていた漫画もあったし、多様だったんです。写植は意外と少なかった。それが漫画週刊誌が登場してくると、大

    昭和30年頃の少年漫画誌アンチゴチ化について - 日本語練習虫
    mojiura
    mojiura 2009/06/01
    漫画の「アンチゴチ」の研究。
  • 庄司浅水が褒め称えた「精興社本」って - 日本語練習虫

    あの庄司浅水が「をつくるならば、いちどは、ぜひ、こんな装釘で、こんな造で、自分のもつくってみたいものだと、なんど思ったかしれない。」「こんど、その機を得て、シリーズの中に、書が加えられることになった。私にとって、こんなうれしいことはない。」と「あとがき」に記した『紙魚のたわごと』(昭和41年11月30日初版第一刷、朝日新聞社「随筆シリーズ」、装釘:原弘、印刷:精興社)253-258頁に、『定 庄司浅水著作集』第14巻を参照先として記す向きが多い「精興社」の記事があり、255頁にかういふ記述がある。 もうかれこれ三十年以上にもなるが、私はある新聞社の依頼で、新刊書の装釘評をこころみたとき、精興社で印刷したの幾冊(多くは岩波だった)かを取り上げ、「邦活版印刷の最高峰をゆくものとして推奨するに足る」と評したことがある。その考えはいまも変らず、精興社は現にそれを立証しつつある

    庄司浅水が褒め称えた「精興社本」って - 日本語練習虫
    mojiura
    mojiura 2009/05/25
    本を作るときに、印刷会社を(活字を)選ぶことが重要だった時代。現代は書体の(活字の)差が少なくなってわかりにくいのだけど、それにしても今の人は書体を(活字を)選ばなくなりましたよね……。
  • 右横書きのツメ括弧 - くうざん、本を見る

    昭和13.4.30の大阪朝日新聞

    右横書きのツメ括弧 - くうざん、本を見る
    mojiura
    mojiura 2009/04/27
    おそらくこの当時は、物理的な「活字」の制限を多く受けていたと思われるので、いろいろと前置きが必要なのだと思うけど、それを全部割り引いても、素敵な用例です。
  • 印刷史とタイポグラフィの勉強 - 記憶の彼方へ

    府川充男著『印刷史/タイポグラフィの視軸』(asin:4916043820)を読みながらメモした基語彙集。 用語 意味 備考 版心 袋とじの中央部 - 魚尾[ぎょび] 版心に摺られた黒いベタ - 中[ちゅうほん] 天地約19センチ、左右約13センチ 一番ポピュラー 半紙 天地約24センチ、左右約17センチ 二番目にポピュラー、中より一廻り大きい 小(袖珍[しゅうちんほん]) 中より小さい - 大[おおほん](美濃) 天地約27センチ、左右約19センチ 美濃紙を二つ折りにしたもの、半紙より大きい 横[よこほん] 横長の - 題簽[だいせん](題牋) 表紙に貼るの題名の入った紙片 - 絵題簽 絵も摺り込まれた大きな題簽 - 見返し 表紙を開けた右側。 署名や書肆名が摺られている 外袋 表紙の外に巻く袋。 残らないことが多い 版面[はんづら] 文の面 - 匡廓[きょう

    印刷史とタイポグラフィの勉強 - 記憶の彼方へ
    mojiura
    mojiura 2008/03/26
    用語集。すごい。
  • 文字を組む方法 | 文字の手帖

    ブックデザインや電子メディアのプロジェクト、展覧会のアートディレクションなどを手がけ、メディア横断的なデザインを推進している。愛知万博政府出展事業「サイバー日館」、スペイン・サラゴサ万博日館サイトのアートディレクターを歴任。著書に『デザインの風景』(BNN新社)、『日語のデザイン』(美術出版社)、『創造性の宇宙』(共著、工作舎)など。MMCAマルチメディアグランプリ最優秀賞など受賞。国際タイポグラフィ協会(A.Typ.I)会員。電子出版プロジェクトepjp主宰。多摩美術大学情報デザイン学科教授。

    文字を組む方法 | 文字の手帖
    mojiura
    mojiura 2008/01/24
    「クワタ」と「スペース」を定義してある(2 枚目)。これって一般的な定義なのでしょうか?
  • 日本のあゆみ:国立公文書館

    何年前の日を見てみたいですか? いつの時代の日に興味がありますか? タイムスリップ感覚で日歴史を さかのぼってみよう!

  • 1