端的に言って、思いのほか面白かったです。 監督の過去の作品から憶測して「どうせまた雰囲気だけの恋愛映画だろう」と思い、 あまり乗り気ではなかったのですが、 実際にはそうではなく、非常にエンターテイメント性に富んでいて、 過去作とは段違いの人気があるのも素直にうなずけましたし、見に行って本当に良かったと思います。 その上で、気になったことが主に二つありました。 この作品の大きな欠点と言い換えても良いかもしれません。 それは、恋愛作品としての欠点と、恋愛以外のストーリー上の欠点です。 三年後の未来、もしくは過去の世界であることに、なぜ二人とも気づかなかったのか先ず、恋愛以外のストーリーで気になった部分についてです。 この作品のストーリー上で、もっとも大きな「仕掛け」であり、 前半のコミカルな入れ替わり劇から、後半のシリアスな展開へといっきに変える重要な部分であるだけに、 こまかいことではありま