「ネットワークトラブルはなくならない。そして繰り返す」。企業や研究機関、大学でネットワークの運用・管理をされているエンジニアの方なら、このことを実感として受け入れてもらえるのではないだろうか。 その最たるものが、誤接続などのミスで配線にループ構成ができるネットワークループに起因するトラブルだ。ひとたびネットワークループが発生すると、たちまちレスポンスが悪化し、そのネットワーク環境にいる機器は外部と通信できなくなる。担当者は何とかして問題箇所を探り出そうとするが、悪いのがネットワーク機器の設定なのか、それともLANケーブルの誤接続なのかを特定するまでにも意外と時間がかかる。その間、ユーザーからはひっきりなしに問い合わせやクレームが舞い込み、まさに生きた心地がしない。 なぜネットワークループはなくならないのか。次のようなユーザーの行為が何度も繰り返されるからだ。(1)ユーザーの足元にケーブルが