第8回Amazon Elastic MapReduceのパフォーマンスをモニタリングする 小林隆 2011-05-12
データ主義 過日、2冊のライフログ関係書を上梓しました。その感想を、友人のfuzzy氏にコメントいただいたのですが、「データを10年以上にわたって、再利用可能な形で保存しているひとは少ない」と指摘いただきました。 ですが、わたし自身は、40年分のデータをストレートに保存しているため、ぜんぜんピンときません。たしかにWindowsXPが登場して10年、あるいは一般にコンピュータを使い始めたのがWindows95であるとして16年ほどのあいだに、コンピュータの進歩については声高に語られるものの、データの活用や保存法については、あまり注目されてこなかったのかもしれない、という気もしなくもありません。 わたしは、コンピュータを使い始めたときから、それがどのようなデータ形式でどこにデータを保存しているのかだけにほとんどすべての興味を抱いていました。なぜなら、お金を出して購入したものはハードウェアで
ライフロガーLY氏 最近わたしは、自分とほとんど同等のライフロガーの方と知り合いになりました。本稿では便宜的に、その方をLY氏と呼ばせていただきます。 ライフロガーであるLY氏は、学生時代にミニシステム手帳を利用しており、約2ミリ四方の文字で克明にその日の行動や心理状態を記録していました。この手帳の1999-2000年の3年分を分析用にお借りして拝読しています。なお、LY氏はこのほかにメール、日記ソフトなども併用しているとのことです。 LY氏の克明なログ日記 これまで、わたしは自分を過書字傾向(書いているのが楽しくてとめられない)で、理由もなく偏執的にログをとりつづけることに関心のある人間だと思っていました。 わたしのログの記録期間は、思春期以降現在に至るまでであり、規模は1日あたりで平均400~800文字以上。起床/就寝、天気、食事、トイレ、移動、入出金、通信履歴などなどあらゆることを記
TwitterやFacebookの登場によって、世の中のコミュニケーションが、スピーディかつダイレクトに、また「つながり」を持ったものに変化しています。そうしたコミュニケーションは企業内にも求められるようになってきており、導入を試みて成果を上げているところもあれば、何となく合わずに断念するところもあるようです。 この特集では、企業内情報共有ツールのとして注目を集めている「Yammer(ヤマー)」について、「どんなサービスなのか?」「どうやって導入していくのか」「より活用するにはどう使っていけばよいのか」にフォーカスして、実際に自社でチームメイキングに活用している筆者の体験談を元に全4回にわたって紹介したいと思います。 150万人が利用する「Yammer」って、どんなサービス? Yammer(ヤマー)というサービスはよく“企業向けTwitter”として紹介されます。不特定多数にメッ
厳寒の頃、みなさん元気に狩猟していますか? 筆者も昨年末に発売されたプレイステーションポータブル(以下PSP)用ゲーム、モンスターハンターポータブル3(以下MHP3)をプレイする激務を連日こなしていたりします。 そこで今週のレシピは仲間といっしょにPSPで狩りに出かけるための必須ソフト、XLinkをUbuntu上で動かす方法を紹介します。 XLinkとは? PSPは本体に無線LAN機能を搭載しており、ゲームによっては無線LANのアドホックモードを利用して協力/対戦プレイを行うことができます。アドホックモードは機器同士を直接接続する無線LANの動作方式[1]ですので、ゲームを遊ぶためには「同一の場所にプレイする全員が集まる」必要があります。友達の家に集まって遊ぶような場合には問題ありませんが、やはり各人が自宅からインターネット越しに遊べたほうが便利です。そこで登場するのがXLinkです。XL
今週のレシピでは、Ubuntu上でのAndroid開発環境構築を紹介します。コードのビルドと実行のターゲットには、先週紹介したIDEOSを使用することにします。 Android SDKのインストール Androidプログラミングをはじめるためには、Android SDKをインストールする必要があります。Android SDKはAndroid DevelopersのサイトからLinux用のtarボールをダウンロードして任意のディレクトリに展開してください。 Android SDKのダウンロードと展開 $ wget http://dl.google.com/android/android-sdk_r08-linux_86.tgz $ tar zxvf android-sdk_r08-linux_86.tgz SDKの展開が完了したら、ADV Managerを起動します。 ADV Manager
見やすいテレビ番組表 テレビの番組表のことです。 テレビといっても、まあほとんど定期的に見ている番組はなく(じつは2010年度の今年度は久々に仮面ライダーも見ていない!)、せいぜいニュースとライブのスポーツ程度なのですが、まあそれでも毎日テレビ番組表だけはインターネットから手に入れて見ています。 わたしの居住地のテレビ番組表では、TVKやMXTVなどの地方局と放送大学をあわせて、けっこうな数のチャンネルがあります。 毎日の番組表だけでも、これまたけっこうな行数になります。ざっくりいうと、朝8時から深夜4時までのあいだに、約180番組です。どう考えてもこれは少ないというには無理のある数です。 テレビ番組表 インターネットからマッシュアップして表示している番組表。なんとか19時前後までを表示できている。 情報を圧縮して7±2へ ひとが一度にどの程度の数を理解できるのかについてのさまざまな知
「情報整理が得意な人になりたい!」 毎日膨大な情報に触れることが多いエンジニアや現在のビジネスパーソンなら、一種の憧れとともにそう思うことも多いのではないでしょうか? 新年に決意も新たに自分の情報アンテナの精度を向上してみようと考えている人も多いはず。 しかし少し視点を引いて考えてみましょう。あなたの周囲で「情報整理に長けた人」はどんな人でしょうか? それは何でも知っている「情報博士」のような人でしょうか? どんな話題にも付いてこれる「雑学の王様」のような人でしょうか? それはそれで飲み会やイベントでは面白い人なのかもしれませんが、むしろ「あの人は情報の目利きだ」「この件についてはあの人に聞けば知っているはず」という信頼を集めている人は、独自の視点で情報をフィルタリングしている、有能な「キュレーター」であることのほうが多いはずです。 キュレーターというと、非常に限られた人しかなることがで
今回のゲスト、阿部昭敏君は、ずっと前に私の部下として一緒に仕事をしていた人です。今は「みんなのシフト表」というSaaS(Software as a Service)サービスを一人で開発し自営しているのですが、同時に「主夫」として家事や子どもさんの世話をしているという非常にユニークな働き方を実践している人です(編注)。 編注) 本インタビューはホテルグランドヒル市ヶ谷内の喫茶店「カトレア」で行いました。 「みんなのシフト表」とは 中島:本当に久しぶりですね。 阿部:ご無沙汰しています。お会いするのは17年ぶりですね。 中島:もうそんなになりますか。今日は、阿部君の働き方や生き方についてじっくり聞きたいんですが、まずは、「みんなのシフト表」について紹介してもらえますか。 阿部:はい、「みんなのシフト表」は、シフト勤務を管理するシステムです。店長の人がパソコンからシフトを登録して、バイト
連載第2回目の今回は、最初に位置情報の基本的な内容を確認して、実際のデバイスから位置情報を取得してみます。 位置情報の基本 位置情報は地球上のある地点を指し示す情報で、主に「緯度」「経度」で表現することができます。 「緯度」は、ある地点の赤道面との角度のことです。赤道上を0度として、北極点、南極点でそれぞれ北緯90度、南緯90度となります。英語では、latitudeとなり、省略されるときはlatとなります。 「緯度」は、ある地点のグリニッジ子午線からの角度のことです。子午線上を0度として、グリニッジから東を東経、西を西経と呼びます。英語では、longitudeとなり、省略されるときは、lonやlngとなります。 緯度も経度も、35°40’19.31”のように度分秒、もしくは35.672031のように度のみで表現されます。度分秒から度の表記には、以下のように変換できます。 35 + (
前回は、Evernoteで情報を整理するための仕組みを紹介しました。今回は、Evernoteへ情報を集約させるために、様々な外部サービスと連携する仕組みを構築してみましょう。 情報の種類によってその仕組みが異なるため、2回に分けて説明していきます。今回は、インプット情報とアウトプット情報の集約について紹介していきます(次回は、ライフログ情報の集約について紹介します)。 Evernoteと連携するサービス/アプリ/機器のカタログ「Trunk」 Evernote日本語版がリリースされて以降、様々なWebサービスやアプリケーションにEvernoteとの連携機能が搭載されつつある状況です。先日リリースされた「Trunk」という機能では、こういったEvernoteと連携可能なサービス/アプリ/機器について様々な情報を得ることができます。 図1 Evernote Trunk Trunkに掲載されて
コレクター的読書(?)法 本を読むときに、どんなスタイルで読みますか? わたしは、もともとはコレクター気質が強いので、好きな本だと保存用、閲覧用と2冊買ったりします。特に好きな本に限っては、何冊もっているかわからないくらいです。盲目的に買っています。 図1 革装3方金ステンドグラス箱入りの私家版本 「紙派」です。 先日、本をスキャンしているのは合理的だと松浦晋也さんに評されました。しかし、そうでしょうか。ぜんぜん合理的だとは思っていないのです。 図2 非合理的な紙の書棚 版違い、翻訳版など、バリエーションはさまざま。コレクターですから。 安価な本に限らず、『観用少女』の愛蔵版は上下5冊ずつもっていますし、韓国語版、英語版、中国語版、雑誌総集編版と、版が変わるたびに購入しています。また、赤江瀑の限定版も色違いや送り箱の有無で2冊もっていたりするなど、エスカレートするいっぽうです。革装3方金
情報技術の発展 最近、世の中の情報機器が急速に進化していると実感しています。自動車業界のETC・カーナビといった技術、携帯電話業界のスマートフォンの普及、書籍業界では、電子書籍の普及も見込まれています。IT業界のPCやデジタルカメラの高性能化は言うまでもないでしょう。 それでは、IT業界の中でも業務システムを構築するシステムエンジニアの仕事はどうでしょうか? 開発環境が整備されたことにより、過去に比べて格段と簡単に開発ができるようにはなりました。それでも、開発生産性はこの10年間で、大幅には改善されていないのが筆者の実感です。 今回は、新しいシステム開発技法への取り組みについて考えてみたいと思います。 お客様が理解できるもの システムエンジニアの主な仕事は、お客様とシステム要件の刷り合せを行っていくことです。 お客様は画面や帳票といった具体的なものから、どんな機能になるのかを確認します。そ
7月26日「NPO法人PHP技術者認定機構」の発起人会は、2010年10月にPHP技術者認定試験を行うことを発表した。 同試験は、PHPプログラミングの基本知識を問う初級試験と、PHPの言語仕様から実用的なプログラミングテクニックまでの知識を問う上級試験の2種からなる。初級試験は試験時間1時間、設問数40問、上級試験は試験時間1時間30分、設問数60問となる予定。出題形式はともに選択式で、合格ラインは7割。 初級のベータ試験は9月にペーパーテスト形式で行われる予定。現在本試験の開催に向けて、認定スクールの募集が行われている。窓口は以下の通り。 なお、NPO法人PHP技術者認定機構は、同発起人会により2010年10月に設立される予定。
週刊Webテク通信 2010年7月第3週号1位は、時間の節約になるWeb制作関連ツール 12+1、気になるネタは、iPad人気で新ビジネス 本のスキャン代行、違法? ネットで見かけたWebテク(Webテクニック・Webテクノロジー)記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2010年7月12日~7月18日の間に見つけた記事のベスト5です。 1. 時間の節約になるWeb制作関連ツール 12+1 | Webクリエイターボックスhttp://www.webcreatorbox.com/tech/timesaver-website-tools/ Web制作の際に、知っておくと時間短縮になりそうな便利ツールをまとめた記事です。先週紹介した「Web制作に役立つ、何度お勧めしても足りないくらい素敵なツール10選」と似た企画ですね。 オリジナルのPhotoshopテ
前回はノートブックとタグの基本的な使い方と、様々な検索を用いて情報を引き出す方法について紹介しました。今回はこれらの方法を組み合わせて、情報を整理するための仕組みを構築してみましょう。 情報の流れと整理のタイミングを定める 情報整理の仕組みを構築するにあたって、どのような情報の流れを作り、どのタイミングで整理を行うかについて考えてみましょう。 情報の流れを作る まずはサンプルとして、筆者の考える情報の流れを書き出してみました(図1)。 図1 情報の流れを書き出してみる この図から、情報の流れにおける大きな方針は以下の2点であることがつかめます。 取り込むべき情報をInboxに集める 情報を段階に分けて管理する また、Evernote内における段階分けは以下の4つとなります。 Inbox(インプット情報はすべてInboxに集めてから整理) Active(編集中、考え中のメモ) Archi
多くのエンジニアを見て 最近、ある雑誌で『「ゆとり世代」がこれからの世の中で生き抜いていけるのか?』という特集を目にしました。その特集記事の要旨は、これまでの団塊世代が年功序列で無難に働いてきたのに対して、これからの若者は「成果主義」と向き合う必要があるが、「ゆとり世代」はその危機感が分かっていないのではないか、といったものでした。 筆者は仕事柄、多くのエンジニアに対して面談を行います[1]。面談した結果、「このエンジニアをプロジェクトに採用しよう」と決めても、期待通りのパフォーマンスがでないことが多いのも事実です。一方、面談を受ける側からすると、プロジェクトに対する自分の適応性をPRするのはとても難しいでしょう。エンジニアのスキルや適正を見極めるのはとても難しく神経を使うものです。 しかし、最初に面談を行った時に、「このエンジニアは他と違う。一本筋が入っているな」と感じた時に
前回は、Evernoteに情報をインプットする様々な方法について紹介しました。きっと皆さんのEvernoteにもノートがたまってきた頃でしょう。そこで今回は、"作成したノートを整理する方法"と"情報を引き出す方法"について紹介します。 Evernoteで情報を立体的に整理しよう! 第1回でも簡単に説明しましたが、Evernoteには"ノートブック"と"タグ"という2つの整理方法があります。ノートブックは情報をグループに分類して把握しやすくするための仕組みであり、タグ付けは情報一つ一つに対してキーワードを付与して後から見つけやすくするための仕組みです。概念的にはノートを縦軸、タグを横軸と捉えて、立体的な情報整理を行うためにあると考えるとよいでしょう[1]。 この2つの整理方法はどちらが優れているというものではなく、ご自身の情報に対するアプローチに即した形で、2つの方法のいいところを組み合わ
Pogoplugとは? 今回は、手持ちのUSBハードディスクをクラウド化できる「Pogoplug」とAndroidの組み合わせをご紹介します。 Pogoplugをご存知ではない方のために説明すると、Cloud Engines社が開発した製品で、本体に接続されたUSBストレージを、LANだけではなく、WANからもアクセス可能にしてくれるデバイスです。こうしたデバイスは、WANからアクセスする場合、ネットワークの設定変更が必要になるケースがありますが、Pogoplugは変更不要なうえ、セットアップが驚くほど簡単で、箱を開けてから10分もあれば、使い始めることができます。 Pogoplugは、ブラウザ経由か専用アプリをインストールして使います。専用アプリは、デスクトップ用がWindows、Mac OS X、Linux、モバイル用がiPhone、Android、Blackberry、webOSに対
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