現在出回っているソリッドステートドライブ(SSD)製品をめぐって、多くのユーザーの間に混乱が生じている。今回から2回にわたり、SSDアーキテクチャについて解説するとともに、SSD導入の3つの主要な形態について説明する。3つの形態とは「アレイ型」「サーバ内蔵型」、そして「SSDアプライアンス」だ。各方式には、遅延やパフォーマンスの問題などの面でそれぞれ長所と短所がある。 パフォーマンスの向上とコストの削減を同時に実現できる技術は少ない。しかしSSDは、まさに両方を可能にする魅力的な技術なのだ。現在、ほとんど全ての主要ストレージベンダーに加え、多数の新興企業が広範なSSD製品を提供している(関連記事:企業向けSSD市場が活性化してきた本当の理由)。 SSDを配備できる場所は3つある。アレイ方式のSSDはSAN(Storage Area Network)の内側、サーバベースのSSDはSANの手前