西田宗千佳の ― RandomTracking ― 「ワーナー」と「薄型」で踊るCES − マーケット状況と新技術から見る2008年の動向 このところCESは、毎年「驚きが少なくなってきている」と言われる。だが今年は、会期前に飛び出した「ワーナー・ショック」もあり、非常に活気があるように感じられる。特にプレスの数は例年よりかなり多く、例年以上の長い行列も発生している。 まあそれはともかく、今年のCESが久々に注目されているのは間違いない。注目点は2つ。1つはもちろん「次世代DVD戦争」の動向。そしてもう1つは、「ディスプレイの薄型化競争」だ。 この2点について、ちょっと俯瞰した視点からお伝えする。 ■ 次世代DVDへの「消費者の評価」が会場・市場から見えてきた 「硫黄島というかソロモンというか……」あるHD DVD関係者は、「ワーナー・ショック以後」の状況をそう話した。