視聴率20%超を連発して快走するNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が、6月下旬から物語後半の「東京編」に突入した。訓覇(くるべ)圭チーフ・プロデューサー(46)とドラマ評論家の成馬零一さん(36)の話を交えながら、新しくて懐かしい「あまちゃん」ブームの謎を探ってみた。(三品貴志) ◆音楽 軽妙なオープニングテーマはネットでの先行配信が人気を集め、6月19日発売のサウンドトラックアルバムは、発売初週で朝ドラ史上初のオリコン売り上げ5位に入った。 作中での音楽も注目の的だ。アキ(能年玲奈)の母、春子(小泉今日子)がアイドルを目指していた1980年代を描く際には、松田聖子の「青い珊瑚礁(さんごしょう)」やYMOの「君に、胸キュン。」といった楽曲が本人の映像とともに流れ、懐かしさを刺激している。 使用楽曲は脚本家の宮藤官九郎さんがほぼ全てを選曲しており、「今後も歌とドラマがシンクロしていく」と訓覇