(CNN) その高速道路網以上にドイツを体現している歴史的建造物は他にはほとんど存在しない。ケルンの大聖堂は確かに西ドイツを代表しているし、ベルリンにあるテレビ塔はドイツ民主共和国(東ドイツ)の工学技術の偉業だ。しかし、アウトバーンはドイツ全土を結び付けている。 数十年をへて、アウトバーンは、全国規模のインフラの実用的な部品から文化的な偶像へと変化した。アウトバーンは、世界中で芸術作品や音楽アルバム、商品を生み出し、アイリッシュパブの名前にすらなっている。 しかし、なぜアウトバーンはこれほど伝説的な存在となったのだろうか。そして、ドイツの人々は現在、アウトバーンとどのような関係を築いているのだろうか。より重要なのは、アウトバーンでは望むだけのスピードで車を走らせることができるというのは本当なのだろうか。 心もとない始まり まずは重要なところから始めよう。ナチス・ドイツがアウトバーンを考案し
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