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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (9)

  • 日本の核武装は、なぜ非現実的なのか

    北朝鮮の核開発を止められないなかで日の核武装があらためて議論されているが、現在でも日にとって核武装の選択肢が非現実的であることに変わりはない> 2012年の11月にこのコラム欄で、日の核武装については、議論そのものをタブー視する必要はないにしても、事実上不可能だという議論をしました。 具体的には、 ・現在の国連を中心とした核不拡散体制、具体的にはNPT(核不拡散条約)、およびIAEA(国際原子力機関)体制への重大な挑戦になる。 ・最先端の科学技術を有する日の核武装は、世界の軍事パワーを一変させる。 ・国際社会から一方的に「悪しき枢軸国の復活」と見られて外交が困難になる。 ・プルトニウム保有をしながら核武装宣言をするということは、世界の核拡散抑止体制を根底から破壊するインパクトを持つ。 という理由から、核武装の是非を議論をすれば事実上不可能だという結論に至る、そのような内容でした。

    日本の核武装は、なぜ非現実的なのか
    mugi-yama
    mugi-yama 2017/09/03
    それはまあそうなんだけど、ウーン
  • 安倍首相の真珠湾訪問は、発表のタイミングもベスト

    <これで5月のオバマ広島訪問に対する相互性が確保され、戦後を総括する「相互献花外交」が実現する>(写真:オバマは今年5月、現職大統領として初めて広島を訪問した) 色々な要素がからむ中で、ようやく実現することになりました。深い感慨を覚えます。この真珠湾訪問の評価を箇条書きで整理してみることにしましょう。 (1)とにかく、外交の大原則である相互性が確保される、つまりオバマ大統領の広島訪問に対して、キチンと筋を通すことができます。まさに「相互献花外交」の完結です。 (2)その点で言えば、5月27日のオバマ大統領が広島に来た日は、広島にとっては「普通の日」で、これに対して例えば「現地の12月7日」つまり真珠湾攻撃の「記念日」ではなく、12月26・27日という「普通の日」が選択されたのは、刺激的な印象をあたえるのを避ける意味で適切だと思います。 (3)一方で、今年2016年は真珠湾の「75周年」つま

    安倍首相の真珠湾訪問は、発表のタイミングもベスト
    mugi-yama
    mugi-yama 2016/12/07
    なるほどねえ
  • トランプ政権はキューバと再び断交するのか?

    <カストロ死去に際してキューバとの再度の断交まで示唆するトランプだが、キューバ系移民への政治的配慮は理解できるとしても、すでに始まった両国間のビジネスを止めることはできない>(写真:ハバナ中心部に掲げられたカストロの写真と、追悼のために行列を作るキューバ市民) フィデル・カストロ前議長の訃報に際して、ドナルド・トランプ次期大統領はかなり辛口のコメントを出しています。「(オバマ政権による)キューバとの取引は良いディールではない」というスタンスで、このために、様々な紆余曲折の結果として実現した国交正常化を「キャンセル」するかもしれないというニュース解説まで出ています。 この「トランプの辛口発言」ですが、少々わかりにくい点があります。というのは、他でもないトランプ氏が「カストロは冷酷な独裁者だった」「キューバにおける人権の確保、政治犯の釈放が絶対に必要だ」などという「リベラルな価値観」に基づく発

    トランプ政権はキューバと再び断交するのか?
    mugi-yama
    mugi-yama 2016/11/30
    “ジャネット・リノ氏も、今月8日、大統領選の前日に静かにこの世を去っています”
  • オバマ広島訪問をアメリカはどう受け止めたか

    <オバマの広島訪問と平和メッセージを、アメリカテレビ・新聞はともに予想以上に好意的に報じた。現在でも原爆投下の肯定論が根強い米世論を考えれば、慎重にタイミングを図ってきた今回の訪問は、結果として成功裏に進んだと言えるだろう> オバマ大統領の広島訪問がアメリカでどう報じられるかを考える際、その時間帯は非常にクリティカルな要素でした。広島での演説は、伊勢志摩サミット終了後の日時間27日(金)の午後5時40分過ぎに始まりましたが、アメリカ東部時間では同日の午前4時40分過ぎになります。 注目したのは、東部時間午前7時に三大テレビネットワークがどう扱うかでした。というのは、この日は通常の金曜日ではなく、週明けの月曜日が「メモリアルデー(戦没者慰霊の日)」の祝日にあたるため週末が3連休になるからです。 この3連休は、前日の金曜から有休を取る人はそれほど多くないにしても、金曜午後からは多くのオフィ

    オバマ広島訪問をアメリカはどう受け止めたか
  • どうして被災県知事が情報の司令塔になれないのか?

    地震では、余震が続く中で被災者の避難をどうするか、物資の調達をどうするかなど、日々、危機管理が続いています。危機管理の中で、最も重要なのが情報です。情報の管理といっても、別に情報を隠せとか操作しろというのではありません。被災県民に対しても、全国に対しても必要な情報が的確に流れることは重要ですし、それに加えて、顔の見える個人が肉声で情報を整理して発信することができれば、心理的な安心感を与えることもできるはずです。 今回の危機管理を見ていますと、こうした人的なリーダーシップとコミュニケーションという問題がとても気になります。2011年の東日大震災でも同様の感想を持ったのですが、例えばですが、県知事が行う定例会見を情報集約とメッセージ発信の場にすることはできないのでしょうか? これはアメリカの例で、しかも天災ではなく人災ですが、2001年に911のテロが起きた際には、当時のジュリアーニ(ニ

    どうして被災県知事が情報の司令塔になれないのか?
  • なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?

    今週のアイオワ党員集会では、自称「民主社会主義者」のサンダースがヒラリーに肉薄した Rick Wilking-REUTERS 各州の予備選が始まったアメリカの大統領選では、民主党のバーニー・サンダース候補に若者の支持が集まっています。今月1日のアイオワ党員集会では、盤石と言われたヒラリー・クリントン陣営に1%未満の差まで詰め寄る一方で、今月9日に予定されているニューハンプシャーの予備選では自身の選挙区バーモントの隣ということもあって、大差での1位が見込まれています。 このサンダースですが、60年代から「反戦・反格差」を主張として掲げており、自分は「民主的な社会主義者」という立場を一貫して通しています。さらに大統領選で「政治による革命を目指す」としています。政策としては「空前の大増税を行って富裕層の富を吐き出させ」、「スウェーデンや日のような政府一元化の健康保険制度」を導入、さらには「公立

    なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?
    mugi-yama
    mugi-yama 2016/02/04
    やっぱ社会主義が失効して、何をもって左とするのかわからなくなっちゃったからなんでないかしら。右は戦後民主主義の超克というテーマがあるからまだマシみたいな(思いつき)
  • 又吉直樹氏の傑作『火花』は、日本文学を変えるか?

    初出誌の『文學界』2月号がプリンストン大学の図書館に来ていましたので、早速読んでみました。キャラクターはよく描かれていますし、ストーリー展開も上手で、何よりも会話については、元来がプロである著者の技量が最大限に発揮されていて大変なクオリティだと思いました。 さて、この『火花』が受賞した「芥川龍之介賞」というのは「純文学作品」に与えられるものです。では、「純文学とはなにか?」ということになりますと、「複数の解釈を許す抽象度の高い作品」、「政治思想や世界観を扱う前衛性または同時代性」、「文章表現における卓越性」といった要素が濃厚な作品ということになると思います。 この『火花』は、「抽象性」と「思想性・同時代性」の要素も入っていますし、「文章表現」に関しては高水準にあることから、大衆小説であるとかエンターテインメント小説というカテゴリには収まり切らないと思います。ですから「芥川賞」で良いと思いま

    又吉直樹氏の傑作『火花』は、日本文学を変えるか?
    mugi-yama
    mugi-yama 2015/07/21
    真面目なレビューだなー
  • 手詰まり感が濃厚になった北陸新幹線の「福井先行開業」

    今年2015年3月14日に長野~金沢間が延伸開業した北陸新幹線は、現時点では西へ延ばし福井経由で敦賀までのフル規格整備が決まっています。建設を担当する鉄道・運輸機構も、開業後実際に運行するJR西日も「金沢~敦賀間は2022年に開業」という計画を前提に工事や準備を進めていました。 ところが、今年に入って雲行きが変わって来ました。自民党内の「与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム」の座長が、亡くなった町村信孝前衆院議長から稲田朋美政調会長に変わると共に、「福井先行開業」の声が大きくなってきたのです。目標は「2020年、オリンピックの年」に福井先行開業を実現するというのです。 この「金沢~福井間」ですが、既に様々な準備はされています。例えば、今回の金沢延伸に伴って建設された「白山車両基地」は金沢駅から福井へ向かって約10キロ西へ行ったところにありますから、この区間は既に完成しているわけです。

    手詰まり感が濃厚になった北陸新幹線の「福井先行開業」
  • 愛国歴史教育に対する「米高校生の異議申し立て」が勝利した日

    最近の各国の保守主義の運動には「自国の歴史に誇りを持てるような教育」へと、歴史教育を改変するという志向があります。アメリカも例外ではありません。例えばブッシュ時代の「草の根保守」の復権を契機として、ハッキリとそうした運動が立ち上がっています。 そのリーダー格といえば、リン・チェイニー氏です。チェイニー前副大統領の夫人ですが、歴史家というより文学者という立場で「愛国歴史教育」を推進していたのです。 チェイニー氏はまず「建国の歴史」に関して「トーマス・ジェファーソンの理想主義とか、権力への牽制」といったエピソードではなく、「独立戦争の苦しい戦いを勝利に導いたワシントンの勇気」を前面に出して教えよとか、ベトナムや公民権の話ばかり教えるのはバランスを欠くなどという主張を「運動」にしたのです。 更にチェイニー氏の前にフランシス・フィッツジェラルドというジャーナリストは79年に出した『アメリカ史の改善

    愛国歴史教育に対する「米高校生の異議申し立て」が勝利した日
    mugi-yama
    mugi-yama 2014/10/15
    いろんな人や組織が口を出せる仕組みになっているのは面白いな―/運動の中心になったのは金持ちのインテリ・エリートさんなんだろうけど、すごいものはすごい。
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