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ブックマーク / rootport.hateblo.jp (7)

  • 自分が好きで何が悪い! - デマこい!

    友人から、こんな話を聞いた。 彼女のお世話になった先輩が、会社を休んでいるらしい。30代前半の独身男性。半年前に違う部署に異動して、顔を合わせる機会が減った。そういえば最近見かけないなと思ったら、心を病んで休職しているという。先輩の異動先は会社の経営方針を決める部署で、文句なしの“栄転”だった。 (※なお今回は身バレに配慮してフィクションを随所に入れてあります。) 誰もが憧れる出世コース。一昔前なら実家で赤飯が炊かれただろう。一体、彼に何があったのだろう……と、友人は言った。 これは私の想像にすぎないが、おそらく彼は「自分を好き」になれなかったのだ。 自己評価を他者や社会の常識にゆだねてしまう人は、心を病んでしまいやすい。たくさんの例を見ているわけではないが、私はそう思う。一般的に、賢くて勤勉な人ほど病にかかりやすいと言われている。自殺者には、絶対的幸福感よりも相対的な幸福感を優先する人

    自分が好きで何が悪い! - デマこい!
  • 「家族」とは、いちばん最初の共同体/『輪るピングドラム』第20話の感想 - デマこい!

    「あの子は選ばれなかったのよ」 「え?」 「この世界は選ばれるか選ばれないか――選ればれないことは、死ぬこと」 アニメ『輪るピングドラム』が面白い。 監督の幾原邦彦さんは『美少女戦士セーラームーン』シリーズや『少女革命ウテナ』で一世を風靡した人、らしい(当時はアニメをあまり見ていなかったのでよく知らない)。この作品で実に12年ぶりに監督業へと舞い戻った。ポップかつぶっ飛んだ演出は、時代遅れどころか非常に新鮮で、むしろ最先端を突っ走っている。 幾原監督はこの作品の制作動機について、季刊『エス』のインタビューで次のように答えている。 「映像」というエネルギーを使って総括すると、ちょっと伝わるんじゃないかな、と思って。 僕らの世代と、今の若い人をつなぐ距離のことを総括したエンターテインメント作品は記憶にほとんどない。 「現在を生きている僕らに、ここ数年起こっていることを総括して感じさせて欲しい」

  • かしこい人のニュース読解法/議論の苦手な人は何ができていないのか - デマこいてんじゃねえ!

    ヒトは「頭の使い方」を覚えると賢くなる生き物だ。 かけ算九九しかり、元素記号の語呂合わせしかり、丸暗記してしまうことで思考をスピードアップできる。理系大学生のサイフは平均的に文系大学生のサイフよりも軽い。なぜなら彼らは数字に強く、「おつりのコインを最小にする計算方法」を身につけているからだ。それに加えて実験とレポートに追われてバイトができないという涙ぐましい事情がある。 私は学生時代に、ちょっとだけ英語ディベートをやっていた。その時に先輩に教えてもらった「ニュースの読み方」が今でも役に立っている。ニュースを読むにはトレーニングが必要で、読み慣れないうちは、「なにが問題なのか分からない」のが最大の問題となる。逆に「読み方のテンプレート」を覚えてしまえば、そのニュースの論点を即座に見抜けるようになる。かしこい人はこうやってニュースを読むのか! と当時は感心した。 今回のエントリーでは、その一部

    かしこい人のニュース読解法/議論の苦手な人は何ができていないのか - デマこいてんじゃねえ!
  • 人が夢をあきらめるとき/心の赤字に要注意 - デマこい!

    クルーグマンだか誰だったか、偉い経済学者が「日経済はいつか必ず復活する」と言っていた。「しかし、その“いつか”が百年後では困るのだ」と。 私たちの“夢”も同じだ。努力を重ねれば夢はいつか必ず叶う。けれど、その前に私たちの寿命が終わってしまうかもしれない。死ぬまで叶わないと気付いた時、人は夢をあきらめる。それを避けるためには、成長の速度のブーストと、モチベーションの維持が不可欠だ。 では成長速度や意欲を高くたもつには、どうすればいいだろう? キーワードは「心の収支」だ。 ◆ ◆ ◆ ラノベ作家のTさんには、フィギュア原型師の夢をあきらめた過去がある。 二次元の美少女を三次元に再構築する――それがフィギュア原型師の仕事だ。画面に映らない部分まで作り込むには、当然、膨大な量の資料と、職人的な勘が必要になる。ただ手先が器用なだけでは務まらない仕事なのだ。フィギュア原型師は、いわばオタク界のスーパ

    人が夢をあきらめるとき/心の赤字に要注意 - デマこい!
  • やっぱり自分のやりたいことを貫き通したヤツの勝ち!/コミケで学ぶ有意義な2万日のすごし方 - デマこい!

    夏コミに参加したみなさん、当にお疲れ様でした! 私はコミケに参加するのは2回目で、夏コミは初体験でした。煉獄のような暑さにも負けないみなさまの活きいきとした姿が印象的でした。こっちまでヤル気をいただきました! ◆ ◆ ◆ ただ、コミケの参加者を見て、私はなんだか切ない気持ちになった。数万人単位の創作好きが集まっているけれど、この中でデビューできるのはほんの一握り。しかも運良く商業化にこぎつけたとしても、待っているのは地獄の“憧れ産業”だ。 夢を追いかけるなんて、常識的に考えればアホだ。大人はみんなそう言う。 並んでいる同人誌は、どれも驚くほど質が高い。事情を知らない人は「同人誌といえば成人向けの二次創作ばかり」というイメージを持っているかもしれない。が、実際にはそんなことはなく、全年齢向け・一次創作のモノも一大勢力となっている。ずらりと並んだマンガやイラスト集はどれもハイクオリティで、素

    やっぱり自分のやりたいことを貫き通したヤツの勝ち!/コミケで学ぶ有意義な2万日のすごし方 - デマこい!
  • 生涯所得を数千万円変える“本当の”情報格差/若者よ書を求め街へ出よ? - デマこい!

    私の趣味はボードゲームで、休日には友だちと集まってわいわい遊んでいる。 ボードゲームはいい。まずカネがかからない。そして一晩中でも遊んでいられる。学生、サラリーマン、フリーター、派遣、ニートetc... かなりヘテロな仲間たちがゲームひとつで仲良くなれる。 あれは友人宅でドミニオン合宿を開いたときのことだ。その家の棚のすばらしさに目を奪われた。 ◆ その友人は――自分より一回り以上年上の人を「友人」と書くのは抵抗があるけれど、四十路を回ったばかりのイケメンなおっさんで、職業はデザイン関係、国立K大学の出身であり今はフリーランスで活躍している。広々とした一戸建てに暮らし、小学生の子供が二人。絵に描いたようなリア充だ。爆発すればいいのに。家の内装は彼自身の手でデザインしたという。 そして、棚があまりにも理想的だった。 腰ぐらいの高さの棚が、リビングの壁の一面に沿って並んでいた。薄くて固い

    生涯所得を数千万円変える“本当の”情報格差/若者よ書を求め街へ出よ? - デマこい!
  • ニートが揺るがす「勤労」の幻想/無職たちは合法的略奪を目指す - デマこい!

    「うちの息子が、いい年こいてまともな仕事についてなくて……」 大人の集まる飲み会では、必ずこういう愚痴を耳にする。 ニートや非正規雇用者の数はうなぎ登りに増えていて、すでに「ニュースの向こう側の世界」の出来事ではない。あなたの家族・親戚にも、一人ぐらいは「まともに働かない大人」がいるはずだ。もしかしたら、あなた自身がそういう立場かも知れない。私たちはすでにこの問題の当事者だ。 このことを考えれば、イギリスの暴動は私たちにとって対岸の火事ではない。ロンドンで暴動を起こしたのは無職の若者たちだった。彼らは「打ちこわし」という違法な手段を使って略奪に走った。「無職」かつ「不良」な人間が一定数を超えると、あのような犯罪が起こる。しかし日で増えているのは、無職かつ「善良」な人々だ。そういう人たちは違法行為には手を染めない。合法的な略奪を狙う。 そもそも「勤労」という概念は、産業革命によって生まれた

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