コトラー:実は私、「日本は世界でもっとも優れたマーケターである」という趣旨の記事を書いたことがあるんです。 山本:本当ですか。 コトラー:ええ、当時は心からそう思っていたのです。米国のマーケターは自分たちがけなされたように感じたのか、文句を言っていましたが(笑)。 しかしあの頃は日本の企業が、エレクトロニクス産業でも、カメラ、オートバイ、自動車産業でも市場を席巻していた。それは日本企業が“勝ち方”を知っているからだと私は主張しました。 なぜなら、日本人は米国製品を真似して同等のものをつくるというだけでなく、改善して、より良いものをつくることができた。常に製品を改良し続けていたのです。しかも、米国製品より安い価格で販売しました。他より優れた製品を、より安い価格で販売するのに勝る戦略はありません。それが、勝ち方を知っているということです。 ですから、その後日本の成長が鈍ってきたときに、友人たち
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