もともとは米国で2020年に発足したプロジェクトで、21年5月には視覚障害のあるランナー、御園政光さんと協力してテストを実施。開発した技術を使って実際にランニングしてもらったところ、Project Guidelineの補助だけで10kmを完走することに成功したという。 ただし、ランニングコースには影や落ち葉があることが多く、地面の色も一定でないため、AIがさまざまな条件下で補助線を正確に読み取れるようにするには、追加の学習用データが不可欠という。日本でのテストではこういったデータや視覚障害者からのフィードバックを集め、安全性の向上に役立てるとしている。 関連記事 AI搭載の“走るスーツケース”誕生へ 視覚障害者の移動をサポート IBMら5社が共同開発 視覚障害者が利用しやすい「AIスーツケース」の開発に向け、IBMら5社が社団法人を設立した。6月にプロトタイプを使った実証実験を行う。 コー