「院政」と聞いて、皆さんはどのようなイメージをもちますか? 後継者にポストを譲って自らは表舞台から退き、陰で実権を握る。組織経営などを語るさい、「院政」という言葉はよく、そんなニュアンスで使われますね。では、歴史上の院政とは、実際にはどのようなものだったのでしょう。 「院政」のはじまり 「院」とは、天皇の位を譲ったあとの上皇のこと。その上皇=院が政治の実権を握っているのが院政です。歴史上、本格的な院政がはじまったのは平安時代の後期です。1086年(応徳3)、白河天皇がわずか8才の堀河天皇に位を譲って上皇となり、政治の実権を握りました。 こののち、白河上皇-鳥羽上皇-後白河上皇の三代、約100年にわたって上皇が政治の実権を握っていた時期を「院政期」と呼んでいます。この院政期には、武家が力をたくわえて都では保元の乱・平治の乱が起こり、やがて平家一門が武家政治への扉を開いてゆきます。そのいきさつ
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