僕は革が好きだ。 いつも革のことばかり考えている。 革の持つ丸み、厚み、匂いや手触り、暮らしに溶け込む風景、 それを持つ人たち。 革と向き合い、対話する。 いつも言うことを聞いてくれるわけじゃない。 そっぽ向かれることもしょっちゅうだ。 そんな自在のなさに触れるたび、もともとあった命を感じる。 そこに新しい命をのせて、吹き込んでいく。 モノとして、永く使ってもらえるように。 私たちがつくる革小物は、 生活の道具、暮らしの道具であると考えています。 使い手の日常に寄り添い、馴染むもの。 機能的でありながら、手の仕事と革の温もりが静かに伝わるもの。 日々の相棒のような存在として、共に移り、変わり、育つもの。 時を経てもSAFUJIの製品が、 誰かの毎日を支え続ける道具であれたらと願います。