苔植物は種類が多く、苔ごとに特性も違いますから、育てるにはそれぞれにちょっとしたコツがあります。道具も工夫して使います。専用の除草剤(選択性)は有りませんから、薬害が出ないような散布をします。そんな苔園芸のコツのコツを、それぞれのコケごとに、或いはそれぞれの道具を少し詳しく解説するのが特講です。 はじめにそのコケの生育できる環境を調べる 林の中で育つコケ、里山の林の縁や畦に育つコケ、倒木や岩の上に育つコケ、河原で育つコケ、土の上に育つコケ、草むらや茅葺き屋根で育つ苔、沢や水辺で育つ苔など、植える苔がどのような場所で育つコケなのかを調べます。栽培するときのヒントになります。 土作り コケは土から水分や栄養を吸収しないので、基本的に土を選ばないといえます。しかしそれは空中湿度が安定している、あるいは日照が最適であるなどよほどめぐまれた環境であることが条件です。 実際に庭に植える場合、コケの生育