石破首相は、政府備蓄米を放出した後もコメの価格が下がらない状況を受け、自民党に対して対策をまとめるよう指示しました。このタイミングでコメの価格対策を出した石破首相の狙いは、どこにあるのでしょうか? 日本テレビ政治部官邸キャップの平本典昭記者は、2つの「焦り」があるとみています。 【コメ価格の推移】“令和の米騒動”いつまで──また最高値、農家も「高すぎ」 ◇ 1つ目は「備蓄米」を放出しても価格がなかなか下がらない焦りです。7日にまた値上がりしたことについて、政府関係者は「なかなか思うようにいかない」と話していました。 コメの価格対策について、政府が何もやっていないわけではないです。先月9日に石破首相は夏まで毎月、備蓄米を放出するよう指示を出しました。それにもかかわらず、効果が出ないことに焦っています。 ある自民党幹部は「ガソリンなどは下がってきたが、コメだけは下がらない」と頭を抱えています。
