バルセロナではCBとしての出場がほとんどだが、アルゼンチン代表では本職のボランチに入るマスチェラーノ。運動量と危機察知、そして絶対的なボール奪取能力で広大なスペースを一人でカバーしている。 ブラジル対ドイツ、オランダ対アルゼンチン――。 予定調和に近い顔ぶれがそろった4強の激突はいろいろな意味で興味深い。超大国のブランド力は変わっていないが、スタイルが大きく様変わりしている。ブラジルとドイツに「おらが国のサッカー」なんて問うのは、もはやナンセンスという感じだ。ひょっとすると、ブラジルとドイツのユニフォームを交換して試合をさせても、30年前の人たちは違和感なく受け入れそうな気がする。 ブラジルっぽいドイツと、ドイツっぽいブラジル。 何だか前回のコラムで同じことを書いたような気もするが……。でも本当にそんな雰囲気を感じてしまう。泥臭いブラジルとお洒落なドイツ。もう「ドイツはどいつだ?」なんて、