思いがけずたくさんブックマークしていただいたので,この機会になんで構文解析なんかやるのかというお話を書こうと思います.おそらく,NLP界隈の人には何をいまさらと思われるかもしれませんが,それが本当に役立つかというとなかなか一筋縄では行きません.今回興味を持たれた方の多くはNLP分野外の方なんじゃないかな,と勝手に考えてますのでそのつもりで書きます. 構文解析というのは,文の構造を判別する処理のことで,NLP的には単語分割,品詞タグ付け(いわゆる形態素解析)のあとにくる処理です.ソフトウェアで言えばCabochaやKNPがこれにあたります.ここに大変わかり易いチュートリアルがありますw 例えば「値段の高いワイン」が,「値段のワイン」ではなくて,「値段の高い」「高いワイン」であることを認識する技術,と理解していただければ良いと思います.このように,文節間の係り関係を解析することを,係り受け解析