京都拘置所(京都市伏見区)は14日、2件の大麻取締法違反で起訴され、勾留中の40歳代の男性被告を誤って釈放したと発表した。 被告は行くあてがなく、「判決が出る前に釈放されたが、どうしたらいいのか」と府警に相談し、所外で丸一日過ごした後、再び収容された。同法違反で発布された2件の勾留状について、地裁が1件は手続き的に不要として取り消した際、同拘置所側が2件とも取り消されたと誤解したのが原因だが、こうしたミスは極めて異例。同拘置所は関係者を処分する。 発表などによると、同拘置所は12日午後、勾留取り消しの連絡を地検から受け、同日夕に釈放。被告はその夜はネットカフェに泊まったが、13日朝、府警に電話で相談し、ミスが発覚した。被告の身柄は同日夜、京都市内で確保された。 松本治所長の話「誠に遺憾。研修などを通じて再発防止に努める」