資生堂は9日、4月1日から本社ビルや工場など国内の全事業所を、原則として全面禁煙にすることを明らかにした。接客が多い同社のイメージアップと、社員の健康増進を図る目的。オリックスも4月から就業時間中の全面禁煙を実施する予定で、“企業ぐるみ”で徹底的に禁煙に取り組む流れが強まりそうだ。 資生堂が全面禁煙にするのは本社、全国各地の営業拠点、研究所、工場など同社の建物約100カ所(賃貸ビル含む)。営業用の社用車も禁煙にする。契約・派遣社員などを含むグループ従業員約2万5800人が対象で、そのうち百貨店などで働く美容部員約1万1000人は勤務中禁煙になる。外部からの来客にも協力を求める。 ただし、全面禁煙に対する社員のストレスに配慮し、4月から1年間は暫定措置として、昼休みだけは従来の喫煙所での喫煙を認める。また、社員の「卒煙」を促すため、医療機関での禁煙治療費の助成制度などの利用を呼びかける。 資