2冠目前、コーチの指示ミスで失格 クラマー「最低だ」2010年2月24日19時0分 失格したことがわかり、サングラスを投げ捨てるクラマー(オランダ)=AP (23日、五輪スピードスケート男子1万メートル) 信じられないことが起こった。最終8組。12分54秒50の1位でゴールしたはずのクラマー(オランダ)は失格と知らされると、サングラスを投げ捨て、氷をけり上げた。「誰のせいにもしたくないけど、最低だ」。5000メートルに続く2冠をみすみす逃し、顔は怒りで紅潮していた。 ケムケルス・コーチの指示ミスだった。6400〜6800メートルのバックストレート(交差区域)。インレーンからアウトに出ようとしたクラマーに対し、コーチは「インだ」と叫んだ。クラマーは慌てて、カーブの入り口でインに入り直した。コース間違いで失格した。 「自分でもおかしいと思ったけど、一瞬で判断しなきゃいけない。コーチが正しいんだ