『聖痕を受ける聖フランチェスコ』 (フレスコ画; ジョット・ディ・ボンドーネ作) 熾天使(してんし)は、天使の位階のひとつ。ヘブライ語で単数形は שְׂרָף Śĕrāp̄ セラフ、複数形はשְׂרָפִים Śĕrāp̄îm セラフィム(セラーフィーム)となる。ギリシア語ではΣεράφ, Σεραφείμ/Σεραφίμ、ラテン語では Seraph, Seraphim と呼ばれており、ヘブライ語の音写がそのまま使われている。「熾」は「火が盛んに燃える」の意で[1]、神への愛と情熱で体が燃えていることを表す。 偽ディオニシウス・アレオパギタが定めた天使の九階級のうち最上とされる。姿は「3対6枚の翼を持ち、その内の2枚で頭を、2枚で足を隠し、残りの2枚で羽ばたいている」とされる。 שָׂרַף /sarap/ にはヘブライ語で動詞として「燃える」「燃やす」の意味があり、『レビ記』、『ヨシュア