【ジュネーブ時事】バチカンからの報道によると、フランシスコ法王(76)は12日、サンピエトロ広場でのミサで、生命尊厳の観点から妊娠中絶に反対する考えを明言した。法王はカトリックの教義的には保守派とされていたが、3月のローマ法王就任後、中絶に言及したのは初めて。 法王は「生命は受胎の瞬間から尊重される必要がある」と強調。さらに中絶を禁止する法律が必要との認識を示した。 一方、バチカン(ローマ法王庁)はこの日、1480年にイタリア南部オトラントでオスマン帝国によるイスラム教への改宗を拒み殉教した約800人と、貧困者支援に身をささげたコロンビアとメキシコの女性聖職者2人について、カトリックの最高位の崇敬対象である「聖人」に認定した。