(Photo by Jason Rosewell on Unsplash) 数日前、ある大企業の社長と社内広報向けの対談をさせてもらった。社長は就任して一年弱、サステナビリティをど真ん中に据えたビジョンを発信してきた。簡単な挨拶をすませたあと、社長が開口一番言ったのが、「サステナビリティは答えがない。だから社員みんなで考えるしかないんだよな」であった。さあ、これからの答えのない時代を生き抜く企業の社長たるもの、どんなビジョンを発信すべきだろうか? サステナビリティ時代の経営者は何をめざすのか4月に就任する社長の記者会見が相次ぐ中、新たなトップの発言に関して、気になる記事が2つあった。一つめは、コニカミノルタ大幸次期社長の記者会見。もう一つは、昨年10月に持ち株会社に移行した新生パナソニックの楠見社長だ。 大幸氏は、「人の話を最後まで聞くということだ。また最後は決めたことをきちんと伝えるとい