「ウェブサイエンス2.0胎動 用語解説」(森田 進) 用語:オートポイエーシス(おーとぽいえーしす) 英語:autopoiesis ※2008/03/17 加筆修正しました。 オートポイエーシスは、チリ出身の神経生理学者マトゥラーナ(Humberto R. Maturana)とヴァレラ(Francisco J.Varela)が、トポロジカルな理論生物学によって自律的・自己言及的・自己構成的なシステムを説明するために1970年代半ばあたりに編み出した理論である。アリストテレスが認識学習と行為表現のための重要な概念として「テオリア(観照・学問知識)、プラクシス(社会哲学・倫理学)、ポイエーシス(制作)」という3つのスコープを設定したが、そのうちのポイエーシスに注目して、そこにオート(自己)を接合させた造語である。 オートポイエーシス・システムは、システムを自己決定しているシステムであ