ISPなど、独自の運用ポリシーを持ちインターネットに接続する組織は、 自律システム、 AS (Autonomous System)*1としてAS番号を取得し、 他のASと接続することでインターネットへの参加を実現しています。 一つのASがおおよそ一つのISPに相当します。ASの間での経路情報の交換には、 ボーダー・ゲートウェイ・プロトコル(BGP)*2が利用されます。 BGPを利用するルータ同士の接続をピア、もしくはピアリングと呼びます。 ピアリングは、組織同士の個別交渉によって行われ、 お互いの合意の元に経路情報が交換されます。 これにより、接続した組織同士や、その顧客同士の通信を可能とします。 ピアリングで直接相互接続できるのは地理的に近いISPに限られることから、 各ASは、他のインターネット全域のASに対する接続性を別のASから提供してもらうのが一般的です。 この接続性の提供を「ト