デジタル時代を生きる私たちは今、氾濫する情報の荒海で暮らしている。政治・外交分野から身近な暮らしに至るまで、その多くは「公開情報」だ。誰でもアクセス可能なこうした情報の真偽を見極め、活用するオシント(オープンソース・インテリジェンス)の重要性はこれまで以上に増している。オシントの現状と行方を考察する。 「チャイナリスク」は死活問題 その勉強会は2021年12月中旬、オンラインで開催された。タイトルは「日本企業が捉えておくべきチャイナリスク」。参加したある中堅商社の輸出管理部門に勤める男性はイベント終了後、記者につぶやいた。 「米中の対立状況、そして法規制は刻一刻と変わる。情報収集をしないとビジネスが止まりかねない。チャイナリスクは死活問題なのです」 勉強会を主催したのはIT企業「FRONTEO」(フロンテオ、東京都港区)。国内外約3億社の財務情報や広報文などの公開情報を人工知能(AI)で解
![オシント新時代~荒れる情報の海:隠れ株主「中国」を可視化せよ AI駆使し10次取引先までチェック | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/136df112ffcd7219207e14f1e2ba9ccf480027ec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2021%2F12%2F30%2F20211230k0000m020368000p%2F0c10.jpg%3F1)