シリーズ「〇〇とアート」は、現代社会や日常生活とアートとの双方向的な関わり合いを考えるリレー連載。 第4回は「医療」をテーマに、医師であり「山形ビエンナーレ2020」芸術監督を務めた稲葉俊郎が、芸術と医術を一体のものとして考える思想について論じる。 横尾忠則 追憶あれこれ 2019 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託) *「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」が12月4日~2022年1月23日、大分県立美術館にて開催 「失われた全体性を取り戻す営み」としての医療と芸術あなたにとって、アーティストや芸術であり同時に医師や医療である存在はいないだろうか。一見するとアートのカテゴリーに収まっているように見えるが、実際は体験することでなぜか元気になったり、気持ちが切り替わったり、自分のなかにある「力」が呼びさまされ、奥深い場所にある「いのち」が活性化し始めるような体験はないだろうか
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