入れ墨(タトゥー)問題は、橋下徹大阪市長の発言から盛り上がったが、入れ墨の消去をめぐる裁判では、入れ墨での通学を事実上拒否した専門学校側が違法性を指摘された。一方、海外では“芸術”として扱われることもあり、デンマークでは国際タトゥー祭りも開かれている(AP) 入れ墨の消去指導はセーフ、だが就学拒否は行き過ぎでアウト-。専門学校の元生徒の男性(34)が、学校法人「モード学園」(大阪市北区)を相手取り、入れ墨消去をめぐる学校側の対応の是非を法廷で争った。「約5カ月以内に入れ墨を消せなければ、休学」という学校側が示した条件に対し、男性は「通学しながらの治療」を申し入れたが拒否され、休学、ひいては除籍処分となった。訴訟で学校側は「入れ墨の消去を要請しただけだ」と正当性を主張したが、今年3月の1審大阪地裁判決、同9月の2審大阪高裁判決はいずれも「消去を指導したのは正当だが、手術を受けながらの通学を認