民主党政権が追い詰められつつある。消費税増税問題では、野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁が党首討論で罵(ののし)り合いを演じ、原発再稼働問題では、大阪市の橋下徹市長から「(国の)統治は任せられない」と倒閣宣言を突き付けられた。もし、いま衆院選があればどうなるのか。政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、民主党は120議席以上を失って下野し、橋下氏率いる「大阪維新の会」は最大50議席を獲得するという。 選挙情勢分析では定評がある小林氏による議席予測は別表の通り。前提として、(1)自民、公明両党の選挙協力が機能する(2)橋下氏の新党と、渡辺喜美代表のみんなの党、小沢一郎元代表に近い民主党一部が選挙後の連携を視野に選挙戦を戦う(3)亀井静香氏は与党系無所属とする-などを踏まえて分析した。 まず、民主党は現有293議席から「小選挙区118、比例区49の167議席」とみる。126議席