これは素晴らしい試み。研究者の世界(少なくとも宇宙物理学、天文学、宇宙論分野)では、専門書はarXiv(※)で公開して、フィードバックを得るというのがまま見られる。知は共有資産という考え方が徹底しているのだろう。また、著者は出版までにできるだけ改訂したいだろうし、読者は改訂に参加・貢献できるのも魅力だろう。今回の「ディープラーニング」は翻訳本であり、また教科書的色彩が濃いため、後者に重きを置いていると思われる。 【※】 arXivとは投稿論文を著者の責任でジャーナル掲載前後に投稿し、他者が無料で自由に閲覧・ダウンロードできるプレプリントサーバー。現在、物理学の各分野、数学、コンピューターサイエンス、定量生物学、金融工学、統計学などの分野がフォローされている。 https://arxiv.org
