これは以下の日記の続きです。 →そういえば建文帝ってどうなったの?(明の黒歴史)・今日のラッキーアイテムは「お祖父さんが残してくれた赤い箱」 - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記 さて、明の二代目皇帝・建文帝は叔父の燕王朱棣(のちの永楽帝)に追い詰められて大ピンチ。その時に思い出したのが「お祖父さん(初代皇帝・洪武帝)が残してくれた「赤い箱」の話。「困ったときにはこれを開けるのじゃ」と言っていながらその箱は鉄で密閉してあって鍵も何もない。家臣と半泣きになってその箱をこわして、中から出て来たものは。 以下、幸田露伴『運命』のテキストを引用してみますね。青空文庫から。 →幸田露伴 運命 出(い)でたる物は抑(そも)何ぞ。釈門(しゃくもん)の人ならで誰(たれ)かは要すべき、大内などには有るべくも無き度牒(どちょう)というもの三張(ちょう)ありたり。度牒は人の家を出(いで)て僧となるとき官の可