5月 9, 2011 (中国通信=東京)太原9日発新華社電によると、貴重な文化財を風雨の浸食から守るため、山西省は雲岡石窟の一部の洞窟の外層建築を年内に復元する。 今回外層建築の復元が行われるのは、最も規模が大きい第3窟と清代末に絵画に描かれ「五華洞」として有名になった第9窟から第13窟。このなかには雲岡石窟の「仏籟洞」あるいは「音楽洞」と呼ばれる第12窟も含まれている。 雲岡石窟研究院の張タク(炬の巨を卓に)・院長は「ほとんどの洞窟には建造当初、内部を保護するためのひさしや楼閣が作られていた。しかし戦火や風雨による浸食で、そのほとんどが破壊され、石窟群はますます厳しい浸食と風化にさらされるようになった」と説明した。 五華洞を含むこれら6カ所の洞窟は風化の程度が最も深刻で、今回の第1期外層建築復元の対象に選ばれた。なかでも五華洞の石柱は表面が剥げ落ち、柱が半分程度にまで細くなっている場所が