2000年6月、南北首脳会談に臨む金正日国防委員長(左)と金大中大統領(右)。(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 韓国の国是でもある朝鮮半島統一に対し、韓国国民の意識が低下している。特に年齢層が若いほど顕著だ。南北が直接激突した朝鮮戦争の休戦から60年以上が経ち、韓国の生活が豊かになり、日常を脅かす混乱を求めていない様子がうかがえる。 また、北朝鮮が今年9月、6回目の核実験を行なうなど、核・ミサイル開発を加速させていることが、北朝鮮に対し「分かり合えない集団」という認識を高めている可能性がある。 国策シンクタンクによる調査 20代では61%が「統一は不要」韓国政府の統一政策の研究機関「統一研究院」が今年6月、「平和的分断と統一:2017 統一に対する国民認識調査結果と意味」を発表した。 前者は今年3~4月に全国の成人男女1000人に対して個別面接調査を実施した結果で、年末に刊行される正規