「再生建築」で沿線の老朽化物件を解決する 東急は沿線エリアでの耐震化、違法建築物件問題など老朽化物件が抱える様々な課題を「再生建築」により本格的な解決に乗り出す。 東急と株式会社再生建築研究所は2021年4月に業務提携を結んだ。建築の再生手法である「再生建築」により、多角的なソリューションを提供し、サステナブルなまちづくりの実現をめざすものだ。 両社による協業事業はすでに4件の実績があり、今後とも沿線エリアの老朽化物件の再生について意欲的に取り組み、事業を通じて沿線の価値も高めていく。今回、東急沿線開発事業部事業推進グループ事業推進担当の小松原岳課長補佐、小池和希氏に話を聞いた。 東急沿線でも老朽化物件が増えている ――現在、東急沿線に広がる老朽化建築の現状は。 小池和希氏(以下、小池) 老朽化物件の課題は3点あります。1点目が物件価値の低下、2点目が建築の耐震化(入居者の安全性確保)、3