緑の月 15日 砦の救援は成功した。 だが砦の守備を任されていたオーガン殿は、すでに矢傷が元で亡くなってしまっていた。 我々が駆けつけるのが今少し早ければ治療が可能では無かったかと、悔やむ。 このままでは指揮官が居なくなる為、ひとまず我々が砦に駐留する事になった。 早急に食料を手配せねばならない。 緑の月 20日 近隣の村は既にゴブリン共に襲われていた。 生き残った村人達を救出し、物資と共に護衛の兵を付けて王都へ避難させる。 食料を得る当てが無くなってしまったばかりか、さらに減らす事になってしまったがやむを得まい。 村を襲ったゴブリンは先遣隊だ。 敵の軍勢は既に近くまで迫っていると見るべきだろう。 青の月 13日 住民の避難に付けた兵達の帰還が遅れている。 もしや逃散してしまったのかもしれない。 だが仮にそうだとしても責める気にはなれない。 友も言っていたが、辺境の砦の防衛など貧乏くじでは