一度に複数の仕事をこなす「マルチタスク」。デジタル技術が進化し、スピードや効率性が重要視される今、多くの人が日常的にやっているのではないだろうか? しかし最近、マルチタスクにはさまざまな弊害があることが、世界中の一流研究者たちによってわかってきた。『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』の著者で、言語学者の堀田秀吾氏が、そんなマルチタスクの怖ろしい弊害について解説する。 「マルチタスク社会」の背景にあるもの デジタル技術が進化し、さまざまなことがボタン一つ、クリック一つ、タップ一つでできるようになった結果、私たちは当たり前のように、一度に複数の仕事をこなす「マルチタスク」を行うようになりました。 おそらくみなさんも、「複数の案件を同時並行で進める」「仕事相手の話を聞きながらパソコンで入力作業をする」「歩きながらスマホでメールや情報をチェックする」といったことを、日常的にやって