(12/27)不敗神話が終わって… ここ数年、JRAでは1レース当たりの平均出走頭数は、14頭前後で推移している。全馬に均等に勝つチャンスがあるとすれば、勝つ確率はわずか7%ということになる。にもかかわらず、JRAの競馬施行規程72条には、「競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」と明記されている。もちろん、現実のレースには多くのアウトサイダーも参加していて、各関係者の「勝利を得る意思」には濃淡があるのが常。「ダメ元」で出てくる馬が少なからず存在することは、ファンも含めて暗黙の了解となっている。 負け続ける馬は、そんな矛盾をはらんでいるが、無傷のまま勝ち星を重ねる馬もまた、不条理な存在と言うべきである。(1)傑出した能力(2)体調の安定(3)適切なレースの選択――という3つが重なって始めて、無敗の連勝記録は実現する。だが、記録が伸びるほど対戦相手は強くなり、(3)の条件を満
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