スイスのジュネーブに本部を置く標準化団体のECMA Internationalが、Microsoft Officeのファイルフォーマットを標準化するための委員会を設置した。これにより、Microsoftはデスクトップソフトウェアを巡って激しさを増す戦いのなかで1つの勝利を収めたことになる。 ECMAは米国時間9日、フランスのニースで開かれた総会において、XMLベースのMicrosoft Officeファイルフォーマットにもとづく正式な標準を策定するための技術委員会を設置した。 同委員会は、「上位互換性を維持」しつつこの標準の機能強化を進めるとともに、その仕様の管理も担当することになる。ECMAによると、この仕様の第1版は2006年末までには完成する予定だという。 この委員会設置の動きは予め想定されていたものだが、この問題をめぐってはこれまでにもさまざまな標準化団体や各国政府、さらにブロガー