登場人物がみんなしゃべりっぱなし。しかもこれが楽しい楽しい。 ●田島列島『子供はわかってあげない』上下巻(2014年講談社、各630円+税、amazon) タイトルはもちろんトリュフォーの映画「大人は判ってくれない」のもじり。 マンガというのは小さな物語の集積からできている。これに気づいたのは比較的最近のことです。かつては自分もよくわかってなかった。ひとつひとつの小さな物語、それぞれのシーンをいかにしておもしろく見せるか。 それはハデなアクションかもしれません。登場人物のキザな身ぶりとセリフかもしれません。しかし本書では、登場人物のダイアログ。モノローグじゃなくて会話。これがどれもこれもすげー。本書では勢いのあるダイアログこそ、物語を牽引する力です。 主人公は高校二年、水泳部のサクタさん(♀)。(1)サクタさんが生き別れの父を捜す話。(2)新興宗教団体での現金盗難事件。(3)サクタさんと書
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