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ブックマーク / yamaguchi-law-office.way-nifty.com (25)

  • ハラスメント問題はタテ軸とヨコ軸で考える時代になった(と思う) - ビジネス法務の部屋

  • 経営判断を修正(訂正)する勇気とパーパス経営 - ビジネス法務の部屋

  • 企業の危機管理にも役立つ「情報セキュリティ調査報告書」 - ビジネス法務の部屋

    3月28日、大阪急性期・総合医療センターは情報セキュリティインシデント調査委員会がまとめた報告書を公表しました(こちらから全文を閲覧できます)。ご承知の方も多いと思いますが、同病院では、令和4年10月31日早朝に発生したサイバー攻撃により電子カルテを含めた総合情報システムが利用できなくなり、救急診療や外来診療、予定手術などの診療機能に大きな支障が生じました(通常診療は今年1月11日に再開)。このような事態を招いた原因究明と再発防止について検討するため、同病院は外部有識者による情報セキュリティインシデント調査委員会を設置しておりました。 日頃、企業不祥事発生時の調査委員会に関与する者として、実に参考になる報告書であり、内容的にも秀逸ではないかと。ひさしぶりに格式の高い調査報告書を読みました。「ITガバナンス」という言葉がよく使われますが、情報セキュリティの問題に経営陣がどのように向き合うべき

    企業の危機管理にも役立つ「情報セキュリティ調査報告書」 - ビジネス法務の部屋
  • ガバナンス改革はJ-SOX(財務報告内部統制)と同じ道をたどるのか? - ビジネス法務の部屋

    昨日(8月3日)の日経朝刊9面に「日経地銀実力調査 再編先行組が健闘-山口は『統治』で低評価」なる見出しの記事が掲載されています。当該記事によりますと、山口FG傘下の山口銀行は、収益力が評価されて総合ランキングでは上位とされていますが、ESG評価は「C」(68位)とのこと。その理由としては「グループトップが、6月の総会後の臨時取締役会で再任を拒否された事案が評価に響いた」そうです(ちなみに再任を拒否された事案の概要は日経ビジネスのこちらの記事が詳しいです)。経営の中枢部分に不安定要素がある、ということが低評価とされたものと推測されます。 しかし、上記事案(6月総会後の社長不再任)は、そもそも元社長の不適切行為に関する内部通報が経営陣に届き、その後は社外取締役(10名中7名)が中心になって社長の再任拒否といった結論になったわけですから、いわば「社外取締役が機能した」と評価できる事案ではないか

    ガバナンス改革はJ-SOX(財務報告内部統制)と同じ道をたどるのか? - ビジネス法務の部屋
    namawakari
    namawakari 2021/08/08
    “上記のような評価がなされるのであれば…企業の不正リスクに関する警鐘を社内から鳴らす「オオカミ少年」が育成されないことにつながります”
  • 機関投資家の皆様、業績が良ければガバナンスなど無関心ですか?-任天堂の株主総会に思う - ビジネス法務の部屋

    すでに私の界隈では大きな話題になっておりますが、こちらの電気興業のお家騒動事件については、なかなかスゴイ内容です。さすがオリンパス事件を暴いた記者によるものだけあって、「コーポレートガバナンス改革などと言ってみても、オリンパスの時代から何も変わっていないではないか」といった主張が赤裸々な証拠をもって語られております。まだ続編があるようですので、あらためてエントリーしたいと思います。以下、ひさしぶりのコーポレートガバナンスに関連するお話です。 任天堂といえば2021年3月期(2020年度)連結通期による売上高は約1兆7589億円(前年度比34.4%増)、業のもうけを示す営業利益は約6406億円(同81.8%増)、ということでコロナ禍においてもすさまじい好業績です。ということで(?)6月29日の同社定時株主総会でも楽しい雰囲気が醸し出されており(たとえばこちらの記事)、コーポレートガバナンス

    機関投資家の皆様、業績が良ければガバナンスなど無関心ですか?-任天堂の株主総会に思う - ビジネス法務の部屋
  • 企業統治改革が進む中で、「社長レース」に敗れた方の処遇はどうなるのか? - ビジネス法務の部屋

    先週金曜日のエントリー「監査機関の一元的統合に関する課題にどう答えるか?」にはコメントやメールを多数いただきまして、どうもありがとうございました(リモートでフォローアップ会議を公聴されている方もおられるのですね)。監査役制度や内部監査の在り方など、様々なご意見をお持ちの方が多いことをあらためて知りました。 ところで、週末に、当ブログのエントリーをお読みになった某経営コンサルタント会社の社長さんや人材開発会社の社長さんとお話しする機会がありまして、たいへんおもしろいお話を拝聴いたしました。監査役制度を廃止して監査等委員会や監査委員会に統合することはマズい、そもそも統合は無理ではないか・・・といった意見をお持ちでした。 「監査役は社長レースに敗れた人たちの最適なポジションである」「山口先生のブログで『監査役制度の統合』が検討されていたが、実務的にはナンセンス」「有望な人材による社長レースが繰り

    企業統治改革が進む中で、「社長レース」に敗れた方の処遇はどうなるのか? - ビジネス法務の部屋
    namawakari
    namawakari 2021/04/11
    “「監査役は社長レースに敗れた人たちの最適なポジション」「社長レースが繰り広げられ、最終的に敗れた役員は常勤監査役として待遇面で厚遇しつつ、議決権を持たない立場であれば最も波風が立たない」”
  • ダイバーシティ(D&I)とハラスメント対策は「セット」だと考える - ビジネス法務の部屋

    土日も関係なく調査業務が続いており、なかなか時間がとれませんが、思うところをひとつだけ書かせていただきます。今週の日経ヴェリタスでは「ダイバーシティを買う 多様な人材、企業価値の源泉」という特集が組まれています。私は日経ニュースで紹介されている以上の中身については読んでおりませんが、もはやD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)は企業の社会貢献ではなく、企業価値の向上のためには必須の戦略だという内容のようです。 思想としては正論であり、また市場においても多様性を重視する銘柄で構成する指数が比較的好成績を上げていることも否定できない事実です。しかし、企業の不正調査をお手伝いしている者として(狭い視野ながらも)現実をみると、ダイバーシティの実践は現場のハラスメント、とりわけパワハラを助長する可能性も高めている(パワハラリスクを顕在化させる)ように思います。 ダイバーシティに「社会貢献」の色が

    ダイバーシティ(D&I)とハラスメント対策は「セット」だと考える - ビジネス法務の部屋
  • 誠実な企業における「パワハラ事件」はなくならない-予防よりも解決に注視せよ - ビジネス法務の部屋

    不謹慎なエントリーにならないように、まじめに取り上げたいと思います。ご承知の方も多いかとは存じますが、私が社外役員を務めております2社で(ほぼ同時に)大手メディアで取り上げられるパワハラ事件が発覚しました。以下は「言い訳」に聞こえるかもしれませんが、「パワハラ」をコンプライアンスの視点から考えているところの意見です。 役員(社外取締役、社外監査役)としての守秘義務がありますので、個別の案件に関するコメントは控えます。ただ、私が業としております「内部通報に基づく通報案件の調査支援業務」を通じて、「国内外の同業他社と競争している以上、パワハラは一種の病理現象であり、予防は困難。むしろ早期発見のうえでいかに対処するか、その職場環境への配慮が不可欠」と思います。 よく企業不祥事発生の要因として「社内の常識と社外の常識との乖離」と言われますが、社内にも「世代間における常識の乖離」があることに留意す

    誠実な企業における「パワハラ事件」はなくならない-予防よりも解決に注視せよ - ビジネス法務の部屋
  • 「第三者委員会の欺瞞」-不祥事の呆れた後始末 - ビジネス法務の部屋

    第三者委員会の委員長等を務める者として、どうしても読まずに(避けて)通れない一冊をGW中に拝読いたしました。まさに「怖いもの見たさ」で一気に読みました。もう10年以上前から、いろいろとお世話になっております八田進二先生の初めての新書版です。すでにAmazonでは高い評価を得ているようで、私がご紹介するまでもありませんが・・・ 第三者委員会の欺瞞-報告書が示す不祥事の呆れた後始末(八田進二著 中公新書ラクレ 860円税別) 「山口さん、最近さ、『第三者委員会』って流行ってるじゃない?あれって、けしからんよね!『第三者』って言いながら、全然『第三者』じゃないじゃん!不祥事起こした会社の経営陣にとって都合がいい隠れ蓑でしょ?委員だって高い報酬もらってんじゃないの?過払い金ビジネスに次ぐヒットじゃない?」 (私)「( ˆ꒳ˆ; ) ・・・・・・・・・」 と八田先生がご立腹されていたのはもう6、7年

    「第三者委員会の欺瞞」-不祥事の呆れた後始末 - ビジネス法務の部屋
  • 日産前会長の裁量保釈はなぜ許可されたのか?(冷静に考える) - ビジネス法務の部屋

    昨年12月21日および一昨日のエントリーで予想したとおり、日産の前会長さんの裁量保釈が三回目の請求により許可されました。5日深夜の報道によると検察の準抗告を裁判所が棄却したということで、これでようやく前会長弁護人は検察と対等に攻撃・防御ができる地位に立ったと思います。 これまでのエントリーをお読みになればおわかりのとおり、三回目の保釈請求は「機が熟したから」許可されたのであり、交代前の弁護人の方でも許可された可能性はあったと考えています。①司法制度改革の時代における保釈の在り方(とりわけ公判前整理手続きとの関係)を現役裁判官が示した、いわゆる「松論文」(2006年)の存在、②証拠隠滅のおそれの解釈指針を提示した平成26年、27年の最高裁決定、③「日版司法取引」という検察の新たな武器に対応して「裁量保釈の解釈指針」を示した平成28年刑事訴訟法改正と参議院附帯決議、そして④実質的な余罪捜査

    日産前会長の裁量保釈はなぜ許可されたのか?(冷静に考える) - ビジネス法務の部屋
    namawakari
    namawakari 2019/03/06
    “国連に人権侵害を申立てつつ、保釈審査の最中に外国特派員協会で会見を行うことで裁判所を追い込みながらも、一方で逃げ道を用意するという手法は、したたかな手法”
  • 日産会長逮捕(金商法違反事件)に関する私的な感想: ビジネス法務の部屋

    日産の社長さんの記者会見もきちんとは聴いておりませんが、夕方以降、日経、朝日ほか、いろいろなメディアの取材を受けましたので、当ブログでも会長逮捕劇を受けての第一印象のみ、書かせていただきます。 1 内部通報を契機とした社内調査で経営陣が動いたという点。ヤマト運輸さん、KYBさんをはじめ、今年も多くの不祥事が内部通報をきっかけに不正が発覚しました。経営陣の不正を糾弾し、自浄能力を発揮するためには、やはり内部通報制度を機能させることが不可欠とあらためて認識いたしました。監査役からの問題提起があったようで、監査役制度も機能したのではないでしょうか。数か月前に内部通報があった、ということのようですが、無資格者検査事件や燃費データ偽装事件を起こしても企業風土が変わらなかったことへの日産社員の憤りが「通報」という形(ひょっとするとマスコミへの告発と同時だったのかもしれませんが)で表面化したのかもしれま

    日産会長逮捕(金商法違反事件)に関する私的な感想: ビジネス法務の部屋
  • 大塚家具の社外取締役の苦悩は察するに余り有る・・・ - ビジネス法務の部屋

    先週末ころから「大塚家具、身売りへ」とのタイトルで、業績悪化が顕著となった大塚家具さんについて、資業務提携先のTKPさんや(銀行から勧められている)ヨドバシカメラさんとの事業提携の話が報じられています(たとえば産経新聞ニュースはこちら)。昨年8月に「大塚家具事例から取締役会の頑張りドコロを考える」といったエントリーを書きましたが、そちらで書いたとおり、あの時点でなんとか同社取締役会が対応できなかっただろうか・・・との思いを強くしております。 (カッコ悪い話を正直に書きますが)私もいまの大塚家具さんとほぼ同じ状況にあった上場会社の社外取締役でしたが、世間の注目度が違いますので、大塚家具さんの社外取締役の方々の苦悩の日々は察するに余りあります。私の場合、2期連続の最終赤字となり、既存のビジネスモデルでは業績向上が見込めない、まだ余力はあるが、余力のあるうちに体制を変えないと座して死を待つこと

    大塚家具の社外取締役の苦悩は察するに余り有る・・・ - ビジネス法務の部屋
    namawakari
    namawakari 2018/08/07
    貴重な経験談。
  • 神戸製鋼データ偽装事件-複数の役員が黙認していた - ビジネス法務の部屋

    11月3日夕方のNHKニュースが報じていますが、神戸製鋼さんが製品の検査データの改ざんを繰り返していた問題で、現場の従業員だけでなく、過去の複数の役員も不正を認識していたことが関係者への取材で判明したそうです。アルミ床関連工場の従業員だった方が工場長となり、その後社の役員に昇格したそうで、そのままデータ偽装を黙認していたとのことで、まさに10月16日のエントリーで「私が注目しているポイント」として予想していたとおりでした。この「関係者への取材」というのは、「元役員」の方で、「ほかにも知っていた役員がいる」と証言されています(調査委員会による調査結果が待たれます)。 中央経済社「企業会計」2016年8月号に掲載された拙稿「内部統制システムの構築義務:二つの裁判から考える法的責任論」では、かつての神戸製鋼所による総会屋利益供与、ベネズエラ大統領候補者への不正資金提供に関する株主代表訴訟を取り

    神戸製鋼データ偽装事件-複数の役員が黙認していた - ビジネス法務の部屋
    namawakari
    namawakari 2017/11/03
    “元取締役の方の話によりますと、検査データの改ざんは少なくとも40年ほど前から行われていたということで、会社の経営陣の間で不正の情報が共有されず、対策が取られていなかったそうです”
  • 内部告発者に朗報-地方公共団体向け通報対応ガイドラインの公表 - ビジネス法務の部屋

    先日、横浜市が内部告発者の氏名を誤って企業側に漏えいしてしまった事件が発覚し、告発者に謝罪したことが報じられていました(たとえば朝日新聞ニュースはこちら)。このような「地方公共団体による労働者通報への不適切な対応」が後を絶たないため、結果として行政機関への内部告発を萎縮させている点が大きな課題とされています。しかし、地方公共団体へ内部告発を検討している方への朗報となるべきガイドラインが策定されました。 今年3月、公益通報者保護法の趣旨を踏まえた国の行政機関向け(労働者通報に関する)通報対応ガイドライン改訂版が公表されましたが、これに続き、消費者庁より日(7月31日)、地方公共団体の通報対応に関するガイドライン(労働者通報への対応を含む)が公表されました(消費者庁HPに掲載されています)。こちらも公益通報者保護制度実効性検討会の報告書提言に基づいて新たに策定されたものです。 企業不正を内部

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  • 富士ゼロックスはいつか東芝みたいになって、みんな辞職ね(笑) - ビジネス法務の部屋

    (6月13日午前 追記) 富士フイルムHDさんは、日(6月12日)、子会社である富士ゼロックス社(以下「ゼロックス社」といいます)の海外販売会社等で発生した不適切会計事件に関する第三者委員会報告書を公表しました。公表を急いだからでしょうか、伏字が不十分で、会社関係者の個人名がそのまま残っている箇所もありますが、あまり気にせず全文を拝読させていただきました(追記:「差し替え版」に変更されたようです)。フォレンジックによって明らかにされた事実には、海外M&Aに勤しむ日企業にとって教訓となることがとても多く含まれており、たいへん感銘を受けました。 ゼロックス社副社長さんの暗躍(?)が衝撃的・・・という意味では、5年ほど前の沖電気さんの海外子会社不正を想起させます。コンプライアンス経営にご関心のある方は、ぜひとも「要約版」ではなく、報告書全文をお読みになることをお勧めいたします。ちなみに、タイ

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  • 労働基準監督業務に関する民間委託の実効性について - ビジネス法務の部屋

    当ブログでは政治の話はしないつもりですが、どうも「ロシアゲート事件」は深刻な事件になりつつありますね。ただ、トランプ氏が辞任しても、かつてニクソンさんが辞任したときほどのショックはないだろう・・・との見方が強いようなので、リスク管理の面からも、日企業としては静観するところが多いのではないでしょうか。 さて、政府の規制改革推進会議の作業部会が、労働基準監督官の業務を補う役割を民間の社労士さんに委託するよう求める提言をまとめたそうで、厚労省もこれを受け入れる方針と報じられています(たとえばこちらの朝日新聞ニュース)。監督業務に民間人を活用することは、ILO条約違反ではないかと指摘されていますが、働き方改革が推進される中で、「正直者が馬鹿をみない」ためにも、監督官不足を補うことは喫緊の課題ということのようです。 「労働基準監督官の仕事って、いったいどんなものなのだろうか?」・・・・ こういった

    労働基準監督業務に関する民間委託の実効性について - ビジネス法務の部屋
  • 東芝事件がガバナンス改革に及ぼす影響-社外取締役希望者は減るかもしれない - ビジネス法務の部屋

  • 「内部告発の時代」-オリンパス現役社員いよいよ浮上! - ビジネス法務の部屋

    (5月14日午前 追記あります) さて、いよいよ待望の一冊が日発売されました(アマゾンさんでも発売開始となりました)。拙ブログでは組織別閲覧回数解析で常にベスト10に入っているオリンパスさんですが(いつもお世話になっております<m(__)m>)、日はあえて書をご紹介させていただきます。 内部告発の時代(山口義正、深町隆著 平凡社新書 840円税別) オリンパス事件内部告発といえば、あの「高裁逆転判決」の浜田さんが有名ですが、この深町さんは、マイケル・ウッドフォード氏が主役となったオリンパス社の「損失飛ばし・飛ばし解消」による会計不正事件を最初に内部告発された方です(今も現役のオリンパス社員の方なので、もちろん仮名です)。オリンパス事件を最初に報じたマスコミはFACTA誌でしたが、同誌に記事を持ち込んだフリージャーナリスト山口義正氏に情報提供をされた方です(山口氏のご著書「サムライと

    「内部告発の時代」-オリンパス現役社員いよいよ浮上! - ビジネス法務の部屋
  • 誠実な技術者の「誇り」が「驕り」に変わるときとは?-血液製剤偽造事件 - ビジネス法務の部屋

  • 不正調査のむずかしさを痛感するVWの排ガス偽装事件 - ビジネス法務の部屋