キヤノンの「おうちでつくる同人誌」プロジェクトについて説明するインクジェット事業本部の藤長誠也さん(右)と鈴木千秋さん=東京都大田区のキヤノン本社(桑原雄尚撮影) 「イベントに参加できるのはまだ先になりそうですが、何か創作したいな~という気持ちがあります」 4月上旬、新型コロナウイルス感染拡大の影響で「コミックマーケット」など同人誌即売会が相次いで中止になる中、キヤノンの公式ツイッターアカウントの一つ「おうちでつくる同人誌」はこう書き込み、発表の場を奪われた「同人作家」たちの心情を代弁した。同アカウントは同人作家の間では知る人ぞ知る存在で、現在約7000のフォロワーがいる。 「おうちでつくる同人誌」は、キヤノンの家庭用インクジェットプリンターを活用して自宅で同人誌を作れるサービスを提供するプロジェクトだ。同人作家として実際に活動する社員を中心に平成29年に社内公認のプロジェクトとして立ち上