育ちがいい 「育ちがいい」ってなんだろう。 自分自身、いままでの人生でわりとそう言われることが多かった。 他人を疑わないところとか、辛い目にあっても愚痴らないとか、そういう性質に対して言われたこともあるし、新聞を読むとか、ごはんをよく噛んでゆっくり食べるとか、習慣みたいなことに対して言われたこともある。 だけど、自分自身ではあまりよくわからない。 本当に育ちがいい人々は、もっともっと洗練されてるし、もっと生まれながらに下駄を履かされてるし、幼い頃から意識的に育てられてると思っている。 東京生まれで親の地位が高かったり文化的な職業だったりするようなのが本物でしょうって。 一方で、たしかに地元で小中高とずっと生きてる同級生たちとは、趣味趣向とか生き方みたいなものがいつの間にか大きく隔たってしまったというのも事実。 そういうズレってどこで生じるんだろうか。 「育ちがいい」は、ずっと謎だった。 「