ゆうきまさみ「機動警察パトレイバー」 小学館『週刊少年サンデー』1988年17号~94年23号 本作も厳密に言えば「眼鏡っ娘マンガ」ではないが、眼鏡表現の歴史を考える上で絶対に外してはならない重要作品である。しっかり確認していこう。 まず眼鏡的に絶対に認識しておかなければならないのは、この作品が「メガネ男子」浮上の起爆剤となっている事実である。具体的には、シャフトの内海課長と黒崎の二人がメガネ男子萌えを浮上させたと言っても過言ではない。何が画期的だったのか客観的に確認するために、コミケカタログのサークルカットに眼鏡キャラがどれくらい描かれているかを調査した結果を見てみよう。 下グラフは、コミケカタログのサークルカットに描かれた眼鏡キャラの数を全てカウントし、それを全サークル数で割って、「コミケカタログの中の眼鏡キャラ登場率」を算出したものである。 一瞥して1980年代にメガネくん登場率が低