海外への自由な往来が禁止されていた江戸時代、日本を訪れる外国人は非常に限定され、異国の地を踏む日本人はさらに限られていました。しかし、厳しい制約のなかでも、日本とヨーロッパの間を多くの交易品が行き来し、遠い国々の技術や表現に学んだ美術工芸品が双方の地で誕生しました。 東京国立博物館は、南蛮漆器や洋風画、輸出陶磁器のほか、長崎奉行所旧蔵のキリシタン遺物、紅葉山文庫(もみじやまぶんこ)や蕃書調所(ばんしょしらべしょ)などの江戸幕府関連施設に伝来した地図や洋書、シーボルト旧蔵書といった歴史的に重要な資料を収蔵しています。本展では、江戸時代における東西交流から生まれた所蔵品およびご寄託品を紹介します。世界的な鎖国状態の最中にある現在、改めて江戸時代の人びとに思いを馳せつつ、外国に対する好奇心を自国の文化、美術のなかで昇華させた歴史を振り返ります。 担当研究員の一言 この春以降、移動が制限される情勢
日本の伝統建築は、日本の自然や社会的条件に適応しながら、変化と多様化を遂げてきました。寺院、神社、住宅、城郭など、日本建築特有の造形を備えたかたちが生まれ、現在までその姿を残すものも数多く存在します。政府・文化庁は2018年より、国連教育科学文化機関(ユネスコ)にて、「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」を無形文化遺産へ登録するための活動を進めています。 本展は、1964年の東京オリンピックに併せて当館で開催された「日本古美術展」出品模型や、文化庁が国宝・重要文化財建造物を修理する際に、形態、技法などを検討し、その技を伝承するために製作してきた模型を活用し、古代から近世までの日本建築の成り立ちについてご紹介します。 事前予約制(日時指定券)の導入 混雑緩和のため、本展では事前予約制(日時指定券)を導入します。入場にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が
期間の変更について 特別展「出雲と大和」は、3月8日(日)までの会期を予定しておりましたが、このたび政府の要請により、新型コロナウイルス感染防止のため、2020年2月26日(水)をもって閉幕いたします。 当館でチケットをお求めになられた方は、2020年6月2日(火)から8月30日(日)まで、払い戻し受付をいたします(※開館日、チケット売場窓口でのみ。閉館の30分前までにご来館ください。※他プレイガイドで販売されたチケットの払い戻し期間は終了しております。※ご来館が難しい場合は、8月14日(金)までに東京国立博物館へお問い合わせください(03-3822-1111))。また展覧会カタログは、2020年3月30日まで、東京国立博物館ミュージアムショップのWEBサイトにてお買い求めいただけます。 臨時休館に伴うその他の情報についてはこちらをご覧ください。 令和2年(2020)は、我が国最古の正史『
本特集では、「白磁の誕生と展開」と題して、中国の白磁がいつどのように生まれ、展開したのかという問題をとりあげます。ここで注目するのは、隋から初唐、おもに6世紀末から7世紀にかけて華北地方に現れた高火度焼成の白磁です。北朝以来、中国には西方から高価な金銀器やガラスの器などがもたらされるようになり、貴族たちの生活を柏やかに彩りました。「初期白磁」というべきそれらは、こうした背景のなかで誕生したものと推測できます。 その後、白磁は、より美しく進化をとげ、元時代以降皇帝御用の器となりました。さらに、世界中を魅了した景徳鎮窯の青花や五彩の礎となり、今日の私たちにとってももっとも身近なやきものです。しかし、あらためてその始まりと展開をたどってみると、きわめて特殊な様相が見えてきました。 謎多き 「初期白磁」の貴重な作品を、このたび公益財団法人常盤山文庫と東京国立博物館所蔵品から選りすぐって紹介いたしま
東京国立博物館(以下「当館」)では、保管しているデジタルコンテンツ(画像、テキスト等)を下記の要領で提供しています。 画像貸出利用について 画像の利用については、デジタルデータ等で貸出をしています(有料)。資料館 画像利用受付カウンターのほか、(株)DNP アートコミュニケーションズの下記オフィスでも受付しています。 なお、テレビ番組や出版物、WEB サイト等において、当館をご紹介いただける場合、広報用画像を無料で提供いたします。詳しくは「プレスの方へ > 画像貸出および撮影について」をご覧ください。 画像貸出利用の申込・問合せ先 東京国立博物館資料館 画像利用受付カウンター 電話番号:03-3822-1212(平日の9時30分~17時00分) ファックス:03-3822-1358 (株)DNPアートコミュニケーションズ 162-8001 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 電話番号:0
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