もうずいぶんと以前に読んだことがある。 多分、高校生だか専門学校生だったころに通学中の電車の中で読んだ。 なので内容は当時もあまりよく理解していなかったし、今となってはうろ覚えだ。 確か「甘え」をキーワードにした欧米との文化の比較に関すること…。 「甘え」という言葉が日本語には存在するけれども、欧米にはそれに直接該当する語彙や慣用句などが見当たらない。 いうなれば「甘え」といった感情の意識化が困難であること。 そのことが欧米社会におけるヒステリーの発症や発見に関係するのではないか。 と、いったような内容だったようななかったような。 そんな気がする。 ここで精神分析から話が変わるが*1この「甘え」という言葉をめぐる問題構造と同様の問題構造を持つ言葉として「芸術」があげられると思う。 佐々木健一という美学者の「美学辞典」によると「芸術」という言葉は後漢書にも出てくる古い時代の言葉を「リベラルア