仏東部ウィンジャン=シュル=モデ(Wingen-sur-Moder)にあるラリック(Lalique)美術館に飾られた香水用のガラスびん(2011年6月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/PATRICK HERTZOG 【4月9日 AFP】高級香水の原料「竜涎香(りゅうぜんこう、ambergris)」――マッコウクジラの嘔吐(おうと)物に含まれるこの物質に取って代わる代替物を、モミの木と酵母菌から作ったとする研究が、5日の米専門誌「生物化学ジャーナル(Journal of Biological Chemistry)」に掲載された。 竜涎香は香りを長く保つ効果があり、数百年にわたって香水に用いられてきた。もともとはマッコウクジラが餌に含まれる鋭利な物体から消化器官を守るために分泌する物質で、吐き出されると塩分を多く含んだ海水と反応し、岩のような塊となって岸に打ち上げられる。 だが竜涎香は1キ
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