3月末決算の上場会社にとって、そろそろ考え始めなければならないのが、剰余金の配当である。すでに決算短信等で配当予想は開示しているので、基本的にはそれに沿って配当すれば良いのであるが、当初の予想より業績が悪くなりそう、もっと言うと赤字転落しそうな場合は色々と考えなければならない。 中でも面倒なのが子会社からの配当で、いつ、いくら、どうやって取るのか、純粋持株会社を例に考えてみた。 <純粋持株会社は上場企業と想定> 純粋持株会社は自社では稼ぐ力がないので、株主に配当を行うか否に関わらず、最低でも自社の販管費等を賄うために、子会社から配当を吸い上げる必要が生じる。 また、純粋持株会社(何とかホールディングス)は証券取引所に株式上場している会社が多く、その多くは3月決算会社であるので、 3月末決算の上場会社と想定する。 <検討事項> そもそも今年度、持株会社の株主に配当を行うのかどうか 持株会社内